159話 ページ11
no side
それは15年前___
1人の黒い服を着た男が御空神社を訪ねてきた。
天妃(祈祷依頼かな…？
でも、そんな雰囲気じゃないよなー。)
天妃(7)
そんなことを考えながら、神社の境内の落ち葉を一箇所に掃き集める。
天妃(散歩とかかなー？
仕事帰りとかの。)
男を観察しながら、集めた塵を袋に詰める。
だが昨日雨が降ったせいで葉が水を吸い、尚且つ量がある。
小2の腕力では持ち上がらず、少し力を力む。
天妃(あーもう‼
だから子供の体ってのはめんどくさいのよ‼
某幼児化名探偵の気持ちがよー分かるわ‼)
そんなことを考えてると、手から袋を取り上げられた。
天妃「あれ？」
上を見上げると先程の男がゴミ袋を持って立っていた。
男「嬢ちゃん、家の手伝いか？
偉いなぁ。これはおじさんが持ってやるさかい。
何処に持って行けばええ？」
天妃「あ、あそこの社務所の横…。」
男「おお、そうかい。」
こうして天妃の手伝いはこの奇妙な来客の手伝いによって、無事終了した。
天妃「おじさん、誰？
私の名前はね、天妃っていうの‼」
男「それはええ名前やな。
おじさんは八咫黒烏って言うんや。」
天妃「なんかカッコいいね‼」
八咫「おおきに。
ところで……((「おーい。天妃ー‼ どこ行ったー？」
天妃「あ、お父さん‼」
天妃は父親に駆け寄る。
天妃「今日ね、そこの八咫おじさんに手伝って貰ったの‼」
父親「そうだったのか。
手伝って貰ってすいません。」
八咫は少々驚く。
自分は御空神社に封じられているマガイを回収しに来たのだが、
当然宮司一家についても調べている。
だが、天妃とその父親___御空晴明とは全く似ていない。
八咫「俺はアメン神官団の者だ。
今日はアンタに用があって来た。」
晴明「え？」
天妃「………。」
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作者名：not厨二病者 | 作成日時：2020年3月16日 12時
