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tk said

伊「もし、山田が配信をはじめたら、我慢するけど、我慢できなくなったら電話してもいい?」
高「もちろん。俺からするから」

伊野尾くんを落ち着かせて、電話を切って。

さて、本戦はここから。と気合いを入れる。

山「あっあの・・」
高「質問、どーぞ」
山「光の君って?伊野尾姫って?」

伊野尾くんの魂の叫びに唖然、呆然な光の君。って所か。
俺は丁寧に説明に入る。

高「伊野尾くんいわく山田は光源氏なんだって。光源氏、知ってる?事務所の大先輩じゃない方ね」
山「まっまあ、名前くらいは」
高「光源氏、光の君は、平安時代の貴族でイケメンで才能にあふれててモテモテだったの。平安時代の交際は男の人が女の人の家に行く。逆はない」
山「はあ」
高「山田は光の君。伊野尾くんはそんな光の君に恋するお姫様。毎日、家に来て欲しいし、次の約束もしたい。帰らないでって言いたいし、私だけを見てって言いたいけど、わがままを言って光の君のご機嫌を損ねたら、もう家に来てもらえなくなるかも」
山「はあ」
高「だから、姫は聞き分けの良いお利口さんなふりして笑顔で、甲斐甲斐しく気まぐれにやってくる光の君を待ち続ける」

分かる?
光の君。
この乙女心が。
それが分かってたのが平安時代の光源氏な気がする。
現代の光の君は・・・

山「・・・よく分かんないんだけど」
高「そう(笑)まあ、伊野尾くんの電話の相手は俺」
山「いつから?」
高「覚えてないけど、去年の今頃は電話してた記憶がある」

難しそうな顔して、考え込んでる光の君は、やっぱりイケメン。

山「びっくりした。さっきの慧」
高「だよね」
山「俺、なんの問題もないと思ってた」
高「だよね」
山「なんで言ってくれなかったんだろ」
高「決まってる。好きだからだろ」
山「恋人なんだから、本音を言って欲しかった俺に」

愛し方の違い。だよな。山田と伊野尾くん。
それを見ないふりしてまでもそばに居たいって伊野尾くんは思ってるんだよ山田。

山「正直、分かんない」
高「うん」
山「慧の事、好きだけど」
高「うん」
山「なんで俺じゃなくて雄也に言うの?色々、分かんない」

それっきり黙ってしまった山田は、「帰る」って言って部屋から出て行った。
少し時間を置いて、店員を呼べば会計は済んでますと言われて、相変わらずスマートな光の君に『ごちそうさまです』ってメッセージを送った。

山田から期待させるメッセージを送らせてドタキャンさせた。
泣かせてごめん。伊野尾姫。

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昨日(プロフ) - けーままさん。コメントありがとうございます。キャラ変したいのちゃんをいつか!結局、どんないのちゃんも好きな山田くん。書きたいです。 (2023年2月26日 9時) (レス) id: d0260f9968 (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 新婚編、ぜひ読みたいですー!!! (2023年2月23日 17時) (レス) @page32 id: 3a21aa44cd (このIDを非表示/違反報告)
昨日(プロフ) - けーままさん。コメントありがとうございます!ですよね〜(笑)山田くんは光源氏論者です。私。最後までお付き合い、よろしくお願いします! (2023年2月15日 18時) (レス) id: d0260f9968 (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 友達にはわがまま言えるのに恋人には言えない気持ち私もよーーーくわかります😅光源氏なやまちゃん。確かに!!自発光、罪な男ですね。 (2023年2月11日 1時) (レス) @page4 id: 3a21aa44cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:昨日 | 作成日時:2023年2月6日 19時

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