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我慢、我慢、我慢。
山田は光の君。

深呼吸を繰り返しても、流れる涙と鼻水は止まらないし、息が苦しくなって・・・

ごめん高木って思いながら電話した。

高「はいはい」
伊「うっう”ったかぎぃ〜!」

高木の優しい声を聞いたら、すでに壊れて決壊してた涙腺と鼻が大洪水のごとく流れ出した。

高「落ち着いて」
伊「やっ山田が、来ないってぇ来るって言ったのに来ないってぇ言った!う”っう”〜」
高「泣かない泣かないの」
伊「だってだって」

今日は山田は夕方には仕事が終わるって、前から分かってた。俺も午後からオフだったから、もしかしたらって、ちょっとだけ期待してたけど、夕方になっても連絡がなかったから、ちょっとだけ落ち込んだ。

だけど『今から行く』ってメッセージが来て、はちゃめちゃ喜んだのに・・・

伊「来てくれるって言われたから、シャワー入り直して髪の毛、ふわふわにして、可愛いとっておきのもこもこパジャマ着てね」
高「うんうん」
伊「寝室に暖房入れて、加湿器動かしてね」
高「うんうん」
伊「何か食べるって言われても良いように冷凍してたおかずを解凍して、何か飲むって言われても良いようにお湯を沸かして、甘い飲み物、準備してね」
高「うん」
伊「・・・やっぱり行けないって」

ドタキャンなんて、いつもの事。

だけど、ひどいよ。
期待させるだけさせて、ドタキャンするなんて。
だったら、最初から連絡なんかして来ないでよ。
山田ぁ。
ひどいよ。

高「また、聞き分けの良いふりしたんでしょ」
伊「だって!山田は光の君だから。モテモテなんだもん。わがまま言ったら、もう来てもらえなくなるもん」
高「伊野尾姫は健気だね。相変わらず」

光の君が来てくれるのを待つだけのお姫様。
そう思えば気が楽になると思ってた。
思ってたけど。

伊「辛いなぁ」
高「えっ?」
伊「こうやって、ただ待つだけなのは」
高「たまには言ってごらんよ。会いたいとか帰らないでとか」
伊「言えない・・・俺には山田だけだけど、山田は違うから。もしも、別れたとして、俺は山田を想いながら泣いて暮らすけど、山田は、違う」

きっと、ちょっとしたら、ゲームしたり、友達と遊んだりして、俺の事なんか忘れちゃうんだ。
いっぱい好きなのは俺だけ。俺の好きのコップは山田でいっぱいだけど山田のコップはどんぶりくらい大きい。

伊「・・・光の君は高貴な姫をお嫁様にして、伊野尾姫は親が決めた殿様に嫁入りしましたってオチかな」

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昨日(プロフ) - けーままさん。コメントありがとうございます。キャラ変したいのちゃんをいつか!結局、どんないのちゃんも好きな山田くん。書きたいです。 (2023年2月26日 9時) (レス) id: d0260f9968 (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 新婚編、ぜひ読みたいですー!!! (2023年2月23日 17時) (レス) @page32 id: 3a21aa44cd (このIDを非表示/違反報告)
昨日(プロフ) - けーままさん。コメントありがとうございます!ですよね〜(笑)山田くんは光源氏論者です。私。最後までお付き合い、よろしくお願いします! (2023年2月15日 18時) (レス) id: d0260f9968 (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 友達にはわがまま言えるのに恋人には言えない気持ち私もよーーーくわかります😅光源氏なやまちゃん。確かに!!自発光、罪な男ですね。 (2023年2月11日 1時) (レス) @page4 id: 3a21aa44cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:昨日 | 作成日時:2023年2月6日 19時

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