俺の彼女は。〈黄〉

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阿部の家からの帰り道。半日ぶりの2人きり。


『いやー、辛い勉強だったはずなのに、なんか楽しかったなー
一家一台あべちゃん欲しいわ』

岩「なんだよそれ笑笑」

『そしたらみんなの勉強捗るやん？笑』


岩「Aさ、一個気になったんだけど」

『あ、ごめん、あべちゃん欲しいとか言うから？』

岩「それもちょっと気になったけど！笑

じゃなくて、Aが距離の詰め方上手いって話のときよ。
なんか心から笑ってる感じじゃなかったよな？」

『あー、バレてた？
阿部ちゃんにテンション合わせてたんだけどねー』


また出てきた。空笑い。


岩「なんで無理して笑ってんの」

『照にはバレるかー、そうやんなーー、、、


私さ、人に嫌われるのが怖いんよね。
だからさ、めっちゃ気を読んじゃう。疲れる。


誰にも嫌われへん人なんておるはずないのにな、笑』





岩「人から嫌われないってかなり大変だよな。俺も思う。
俺もいろんな人と関わる仕事だし。
嫌われてもいいって思っても、心のどこかで嫌われたくないって思うよな。

でも、相手の気持ち考えて行動に移せるなんて誰もができることじゃない。それで相手に話しやすくさせてるなら、それはAが生まれ持った能力だと思うし、自信持っていいと思うよ」



『ありがと。』


岩「もし疲れたら、俺のところで休憩しな」


『うん。ありがと。


スノのみんなはもう疲れないよ』

岩「疲れてたの？」

『最初だけよ？笑
今はみんなと話してて楽しいし、気楽。
友達って感じ。』

岩「今は疲れない？」

『そうね。』

岩「よかった。

ちなみに俺は？」


『うーん、、

照と初めて会った時は、初めてだったからもちろん表情とかかなり読んだ。なんかこわかったし。笑

でも表情わかりやすいし、そもそもめっちゃ波長が合ったんだよね。』


岩「こわかったは余計だろ笑笑
でもそれなら、よかった。」


波長が合うと思ったのは俺だけじゃなかったらしい。

付き合って4ヶ月にして初めて知る真実。
まだ知らないところは沢山あるのだろうか。


もっと頼ってほしいし甘えてほしいと思った。

_____

you side


9人グループをまとめるリーダーを務める照。
一言一言に包容力がある。

これだから、みんなついて行きたくなるんだな。

包容力のあるところが、大好きです。


岩「なに笑ってんの？」

『何にもないよ？笑



幸せだなーと思って』

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