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驚いたけど…
今の状況理解できている。
こんなの駄目だってわかってるけど、今こうしているだけで伊野尾くんの気持ちが少しでも安らぐなら、それはそれでこのままでもいいんじゃないか?
って思っちゃう。
…けど、ダメだよね。
あ「っ、ごめん…やっぱり」
と伊野尾くんの身体を突き離した。
慧「…いや、ごめんはこっちだね。。ちょっと調子乗りすぎた。ほんとごめん。」
と真剣な顔で頭を下げる。こんな伊野尾くん初めてだ。
あ「ううん、伊野尾くんの心が少しでも軽くなればいいなって思ったのは本当だし…」
慧「ありがとう。嬉しい。ほんと、なんでだろ?Aちゃんには話してもいいって思っちゃった。Aちゃんまで暗い気持ちにさせてごめんね?」
あ「いや、私も嬉しかった。嬉しかったって言ったら不謹慎かもしれないけど…実はずっと気になってて、、伊野尾くんと八乙女くんは仲良いけど、でもその中でも何かこう…特別なことがあったのかな?って。それを今日は伊野尾くんの口から…うん、話してくれて本当にありがとう。」
慧「…僕さ、さっき2人を一生許せないって言ったよね。でもそれは結果的にであって、ほんとはどっちも失うのが怖くって、はじめは2人を許そうとしたの。」
あ「…え?」
慧「ほんっと僕って弱くてさ。先輩の事も好きだし、光も大事な友達だしさ、必死に2人の想いをなかったことにしようとしたの。」
あ「…どう言うこ、と?」
慧「先輩が彼女になってからは、光と3人でいる事も多くなってたんだ。光と先輩も絵を描くって言う共通点があったから自然と仲良くなってた。だんだん時が過ぎる内に、ほんとは薄々気付いてたんだ。光と先輩がお互い想いあってるんじゃないかって。でも僕は、その事実を見ないようにしていた。もちろん、先輩のことが大好きだったからね。…でもある日、見ちゃったんだ。」
あ「…ん、なにを?」
慧「光と先輩がキスしてるとこ。」
あ「え、…と。。」
…うそだ、、言葉が出ない。そんな…
慧「…ふふ、びっくりでしょ?まさかね〜僕もそんな状態。まずその状況を飲み込めず、意味がわからなかった。その場から逃げようとも思ったんだけどさ、全然足が動かなくて。びっくりしちゃうよ、人間こうなるんだ〜て。(笑)それで2人に気付かれてさ。今でもその時の2人の顔覚えてるや。」
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ちー(プロフ) - ぱおぱおさん» コメントありがとうございます。毎日だなんて嬉しいです。亀更新で申し訳ございません。。マイペースではありますが、これからも更新頑張って行くのでどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m (2017年8月5日 22時) (レス) id: 55b4c0a502 (このIDを非表示/違反報告)
ぱおぱお - 本当にこの小説が大好きで毎日チェックさせていただいてます! (2017年8月5日 13時) (レス) id: 7a2e235d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちー | 作成日時:2017年7月11日 2時