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八乙女くんが去って行った後もなかなかその場を動く事が出来なかった。
いつも無愛想な人だけど、あんな剣幕で怒りを露わにしている所は見た事がなかったから…すごく動揺している。
悪いのは私だ。私が余計なことに首を突っ込んでしまったから。。
もう今までの私たちには戻れないのかな。
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一日中ずっとモヤモヤしたまま、ようやく仕事が終わった。
正直、全く集中できず周りに迷惑をかけてしまった。そんな私に『今日はどうしたの?具合でも悪いの?』と心配までしてくれて、、ほんと素敵なスタッフ囲まれて、私は幸せ者なのに…
それなのに…
慧「Aちゃん、どうかした?今日はなんか元気なかったから。」
あ「…伊野尾くん。」
ここにも優しい人が一人。でもごめん、伊野尾くんには言えない。私がどうしてこうなっているかなんて、、言っちゃうと余計心配かけちゃうからね、ごめん、ありがとう。
あ「ううん。何でもないの。ありがとう、心配してくれて。」
そう伝えると、何かを察してくれたのか
慧「そっか、それならこれ以上聞かないけど。もし何か言いたくなった時には喜んで聞くから。」
そう言ってくれた。
慧「で、どうする?飲みに行く?それとも帰る?」
あ「え!あ、、今日はもう帰ることにする。」
慧「そっか、りょうかい!あんまり思い詰めんなよ。じゃあな。」
と優しい言葉を残して去って行った。
伊野尾くんの存在が身に染みる。
(はぁ〜〜)
と無意識にため息をついてしまうほど、今日という日が嫌で…そんなことを思いながら、会社から一歩外に踏み出した瞬間、私の視界の中に誰かが映った。
あ「え…うそ、、なんで。」
そこには…
光「なんだよ、その顔。(嘲笑)」
八乙女くんがいた。
あ「だって…!なんでいるの!?だってもう…」
光「待ってた。…朝はわりぃ、強く言いすぎた。お前には関係ないことなのにさ。。」
え…違う。
あ「…関係ないとか言わないで!なんで関係ないとか言うの?私は、八乙女くんの過去まで全部知りたいの!もっと、もっと八乙女くんのこと知っていきたいの!」
光「…え。」
勢い余ってほんとの気持ちをぶつけてしまった。
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ちー(プロフ) - ぱおぱおさん» コメントありがとうございます。毎日だなんて嬉しいです。亀更新で申し訳ございません。。マイペースではありますが、これからも更新頑張って行くのでどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m (2017年8月5日 22時) (レス) id: 55b4c0a502 (このIDを非表示/違反報告)
ぱおぱお - 本当にこの小説が大好きで毎日チェックさせていただいてます! (2017年8月5日 13時) (レス) id: 7a2e235d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちー | 作成日時:2017年7月11日 2時