第107話 ページ18
キャストの皆さんが全員揃い、ようやく撮影スタート
と思いきややっぱりガチガチの七瀬さん
翼さんが緊張をほぐすべく、七瀬さんに近づいて話しかけるも、跳び上がるほど驚く七瀬さん
めちゃくちゃ焦ってる翼さんをよそ目になぜか怯えるような顔でこちらを見てくる七瀬さん
目があって何かを訴えかけているようだったので、笑顔でスマイル、と口パクで言ってみると、力強く頷いた
七「すみません、もう大丈夫です」
じゃあ始めますよー、と監督さんのお声がかかる
キャストのみなさんも、スタッフのみなさんも顔つきが一気にキリッとして、少しピリッとした空気に包まれる
始まってみると、ものすごく驚かされた
ベテランの俳優陣、女優陣の方々は言わずもがな、七瀬さんの演技がすごく自然体で全然浮いてない
…ものすごく上手い
話の内容を知っている人でも、もちろん知らない人でも物語に惹かれて吸い込まれ、まるでその世界が本当に存在しているかのように感じるだろう
「カーーット!!お疲れ様でーーす!」
今日の分の撮影が無事終了
『お疲れ様。よかったんじゃないですか?』
翼「そこは素直によかったって言えばいいじゃん」
ホント俺に対して辛辣だよなー、Aは、とボヤいてる翼さんと一緒にいると七瀬さんが駆け寄ってきた
七「あ、あのっ…私の演技、どうでしたか…?」
38人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:佐藤えふぃあ | 作成日時:2019年4月6日 12時