第9話 ページ10
翼「話してくれたら、解放してあげる」
別に解放されたいわけじゃなかったが
仕方ない、話すことにした
『あんたが6年前に起こした事故。あれで車があんたを避けて店に突っ込んだでしょ?で、そのあと店が火事になって助けが来る前に車に乗っていた3名が死亡。あれ、全部私の家族。』
翼「っ!」
『あんたがあそこにいなかったら皆死んでなかった。私がこんな思いもしなくて済んだ。』
どう考えても、お前が悪い
そう確証をもって話す
翼「…………あの時、……事情は正直話せないけど、すっげー落ち込んでた。もう何も考えられないくらいに。でも、あの時のことは今でも鮮明に覚えてる。車が目の前にいる光景も、車が店に突っ込んだときの音も……忘れたことは1度もない。………………謝って済むことじゃない。でも、謝らせて。」
そういうと奥井翼は私の上からどき、私たちは正面で向き合った
翼「本当に…………ごめんなさい…………」
その言葉を聞いた瞬間、何かが心の中で切れた
今にも殴ってしまいそうな右手をどうにかして押さえつける
『あんたが今、謝ったってお母さんたちは帰ってこない……!私が過ごしたみんなのいない人生だって…………!!』
翼「……それに関しては一生かけて償ってくつもり。……だから、どうか今までの橘さんに戻ってよ」
─────────────−−−−−−−−
それからのことは記憶がない
あのあと奥井翼とまだ何かを話したのか
それとももう家に帰ったのか
結局、どうして私を許してくれたのかはわからない
もしかしたら言っていたのかもしれないが……
ただ、1つだけ……
今まで通りに話して
という彼の願いを聞こうという気持ちになっていた
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佐藤えふぃあ(プロフ) - 、さん» 申し訳ありません!忘れていました!ご指摘、ありがとうございます (2018年8月4日 12時) (レス) id: 16ed83e62b (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月4日 11時) (レス) id: a01a84a4ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤えふぃあ | 作成日時:2018年8月4日 11時