復讐を誓ったその日から

第48話 ページ49

翼side

今日の午前、仕事があったのは俺と里津花だけ
志季と大は先に準備とかしてくれるらしい


仕事をソッコーで終わらせて、寮へダッシュ
いや、実際は走るわけじゃないんだけど……

だって楽しみなんだからしょーがないじゃん？


ダッシュって言いつつ、帰りに酒を買って、今度こそ寮へ帰る


翼「ただいま〜」




あがると飾りつけはもうほとんど終わっていた


そして、どうやら俺が最後らしく、キッチンからはいい香りが漂っていた


翼「相変わらず、里津花はうまそうな飯作るよなぁ〜」


里「あ、翼。お疲れ様」


翼「酒買ってきたから、冷蔵庫入れとくわー」


里「え、翼もお酒買ってきてくれたの？実は俺も買ってきちゃったんだよねー……」


冷蔵庫を開けてみると、そこには数本のお酒が。……まぁ、こんくらいなら、志季と俺で飲めないこともないよなー。うん、大丈夫、大丈夫〜


翼「できた料理運ぶわ」


里「ありがとう。お皿も出しておいてくれる？」


翼「了解〜」




志季と大ちゃんは飾り付けをしてくれて、里津花は料理をしてくれてるのに、そういえば俺は何もやっていないことに気づく


里津花の作っためちゃめちゃおいしそうなご馳走をテーブルへ運んでいると、「ピーンポーン」とインターホンが鳴った


……どうやら、主賓のお出ましのようだ



翼「俺出てくるわー」



正直少しウキウキしていることに嘘偽りはない
だか、気恥ずかしさからその気持ちを隠して、ドアを開ける


『こんにち……あ、こんばんは、かな？』


翼「どっちでもいいよ笑いらっしゃい。さ、早く上がって上がって！」



丁寧に靴を揃えていたAちゃんを連れて、リビングへ向かう




『うわぁ〜、すごい！』

飾り付けに目をキラキラさせているAちゃん
それを見て、何とも言えない気持ちが胸をざわつかせる




…………お願いだから、今は静かにしてくれない？



『なんにもお手伝いしてない……何かしたほうがいい？』


翼「いや、もう終わるし大丈夫！……てか、なんか買ってきてくれたの？」


Aちゃんのもつビニール袋を指差して言う


『あ、お酒のおつまみを……』


翼「おぉ！サンキュ！！」


いい子だよね、Aちゃん。すごく気が利くし



Aちゃんが来たことで、ぞくぞくとみんなが集まってくる
里津花も作り終えたディナーを運んでいる





……さぁ、いよいよパーティーの始まりだ！
　
　
　
　
　
　
　

お知らせ→←第47話

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す