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第27話 ページ28

「もうすぐ着く」


そういう連絡が来て10分したくらいに翼さんが我が家へやって来た


翼「おっじゃましまーす」


『どうぞ。あまり綺麗じゃないけど』

など言いつつ、人を自分の家にあげるので、掃除は行き届いているはずだが


翼「なんか……Aちゃんって感じだな」


私の部屋は特になにもない。シンプルなものが好きだった


『それは私が中身のない人間ってことでいいのかな?』


翼「いやいやいや!違うって!!素直にまとめられてていい部屋だなってこと!!!」


『ふーん……。まぁいいや。お茶いれるから座ってて』


翼「はーい」









翼「この紅茶めっちゃいい匂い」


『気に入ってもらえてよかった』


客人にお茶とお菓子を出して、少し前置き程度に関係のない話をする



少し時間がたって、そろそろ話そうとしていた時にむこうから「話たいことって?」と聞かれて、ちょうどよかった






正直いうと緊張していたが、少しずつゆっくり
言葉を口にする


『私が…………あなたに、した、こと…………誰にも、言わないでくれて、……本当に、……ありがとう………………』


いろんな感情が入り交じって涙が出そうで、どうしても翼さんと目が合わせられない


『私っ……あんなに最低なこと、した、のに……』



今ではわかる。自分がおかしかったって。自分が間違ってたって。


翼「……俺も何で誰にも言わなかったんだろうね。まぁこれからも言わないけど……」



何で言わなかったのか、俺にもさっぱりわからない。けど、言わなくてもAちゃんはきっとわかってくれる。いや、もうわかってくれてるよね。


もしかしたら、俺はこれ以上憎まれたくない、そう思って黙ってたのかもしれない。でも、俺がもしみんなに言ったとしても、Aちゃんはきっと今みたいに接してくれてたと思う。


そんな気がした。俺にはわかった。この子は絶対いい子なんだって。あのときはびっくりしたし、正直怖かったけど……。もしAちゃんじゃなかったら、俺もこんなに心ひらいてなかったかも。



『どうしてそんなに優しくするの…………』



そんなあなたの優しさに包まれて、私は今、これまで以上に幸せだった



 
 

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設定タグ:ツキプロ , SolidS , 奥井翼   
作品ジャンル:恋愛
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佐藤えふぃあ(プロフ) - 、さん» 申し訳ありません!忘れていました!ご指摘、ありがとうございます (2018年8月4日 12時) (レス) id: 16ed83e62b (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月4日 11時) (レス) id: a01a84a4ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤えふぃあ | 作成日時:2018年8月4日 11時

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