九条天短編集

練習1 ページ35

天「……ねぇ、何でついてくるわけ？」




『だって、まだ言いたいこと言えてな…』


天「キミの話なんて、ボクが聞くとでも思うの？」


『っ…！』





天「いいかげんにしてよ。本当にうっとうしい」

そういってスタスタと歩いていく


少しして振り返って

天「……もうボクに関わらないで」

そういってまた歩き出す


その後ろ姿を見ていた私は、その場に膝をつく









『……こんな感じでいい？』


天「ありがとう。だいふ掴めてきたよ」


そう、ここは2人の家の中

私は今度天が出るドラマの練習に付き合っていたのです(だから、破局したわけじゃないよ！)





天はどろどろの恋愛ドラマに出るみたいで、今までキュンキュンするような恋愛ドラマばかりでていたため、感情の表現が難しいんだとか




天「でも、さすがはA。女優ってだけあってすごくやりやすい」

『女優ってだけ、ってなによ！』

天「ごめんごめん笑」




またからかわれた…

まぁ、いつもこんな感じで2人幸せに暮らしています


でも天はすっごい小悪魔だから
ときどきとんでもないことを言ってきます




すると何かにふわっと包まれる
私の首に腕がまわされる
見上げるとそこには天の顔がどアップ




そしてすぐさま唇を重ねられる

天「んっ、あま」




またそうやって私の気持ちも知らずに恥ずかしいことを平気で言う

唇だけじゃなくて首や鎖骨にもキスをおとされる




頑張って声を抑えていると天がキスするのをやめて



天「なんで声、我慢するの？」

とか言ってきて
恥ずかしいのがわからないのかな？

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