九条天短編集

デートinおうち ページ21

※天くんは一人暮らしです









今日は天くんの家でデートの約束があるんです



天くんはバレる危険性を考慮し、あまり出歩かないほうがいいと思ったので私が天くんの家に行くことに


わくわくとドキドキに胸を踊らせながら歩いて歩いて……




ようやく天くんの住んでいるマンションに着きました





……高い…………。さすがお金持ちは違うな……。



えーっとたしか25階の709号室だよね


エレベーターに乗って25階の天くんの部屋へ




部屋の前に来た。が、
インターホンを鳴らそうとしても、緊張でなかなかできない


3分ほど自分と格闘したすえ……

(ピンポーン

押すことに成功
そしてすぐにドアが開いて

天「結構早かったね。さ、あがって」



……こっちの気も知らないで
結構大変だったんだからね！





部屋に上がると


シンプルな白で全体がまとめられ統一感のある整った部屋が視界に入った




初めてあがったのでキョロキョロしてると


天「ふふっ。A見すぎ。緊張してるの？」


あ、ばれてる


『じ、実は……。初めてですし、あと綺麗な部屋だなって』


天「そう？ありがとう」

そういって微笑む天くんの顔は、何人もの女性をおとしてきたんだとすぐにわかる顔だった




天「荷物はそこらへんにおいていいよ」

『ありがとうございます』

天「適当に座って。……飲み物、紅茶かコーヒーどっちがいい？」

『あ、私が淹れますよ！』

天「いいよ、ボクがやるから。で、どっちがいいの？」

『じゃあ、お言葉に甘えて……紅茶でお願いします』

天「わかった」


そういうと天くんはキッチンの方へと消えていった



やっぱり緊張する……！彼氏の部屋とかあんまり来ないから……！


などと考えてたら


天「そんなにかしこまらないでいいのに」


と天くんがマグカップを2つもって登場


『やっぱりなんだかそわそわというか、落ち着かなくて……』


天「キョドキョドするAもかわいいから、許してあげる」




その言葉で鼓動が速くなるのがわかった









天くんは私をドキドキさせるのがすごくお上手なようです

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