Killers West Diary (ページ2)

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流『俺が生まれた家って訳やないから、

正確には実家やないと思うけど…。

でも、凄く落ち着く場所や。

少しくすぐったいけど暖かい、って感じ。』

流星はそう言っていた。
正直よく分かんない。
けどまあ、いい物なのだろう。

なんとなく考えながら片付けをしていると、照史に呼ばれた。

桐「ちょ、淳太くん助けて！

何言ってんのか分からへん！」

受話器を片手に焦る照史。
予約の電話だろうか。
とにかく焦りまくっている。

中「どないしたん。外国の人？」

桐「た、たぶん…？何語か分からへん。

中国語っぽいような…。」

中「貸してみ。」

電話を貰うと、確かに中国語が聞こえてきた。
中国語でもこれは…台湾だ。

中『お電話変わりました、従業員の中間です。

ご要件はなんでしょうか？』

『中間…やっぱりそうよ！』

変なところで切れてしまった。
何だったのだろう。凄く驚いていたけど。

そう考えているところで、再び電話がかかってきた。
さっきと同じ番号。

中『もしもし、喫茶店Futurでございます。

ご要件はなんでしょうか？』

『あ、もしもし…。先程はすみません。

あの、中間さん、ですか？』

次に聞こえてきたのは、日本語。
ほんの少しぎこちないけど、流暢な日本語だ。

中「いえ、こちらこそ申し訳ありません。

従業員の中間と申します。」

『あの、明日お時間はありますか？

中間さんと話したいことがありまして…。』

中「明日、ですか？確認してみます。｣

電話を保留にして照史の元へと向かう。
せっかくなら閉店後にしてはどうかと言われたので、そうすることにした。
どうせなら賄いも一緒に食べよう。

中「明日の閉店後、店へお越しください。

お茶でも飲みながら話しましょう。」

『ありがとうございます！

あの、父も連れていきます。

失礼します。』

誰だったのだろう。
…あ、名前聞くの忘れた。

桐「で、結局誰やったん？淳太くんの知り合い？」

中「…たぶん。俺のこと知ってるみたいやった。

心当たりはない。あと名前聞き忘れた。」

桐「…は！？なんっで知らん奴と約束すんねん！」

中「だって閉店後に会ったらどうかって言うたん

照史やん。」

桐「それは淳太くんの知り合いやと思ったから！」

ブツブツ言いながらうろうろする照史が面白くて、少し笑ったらまた怒られた。
俺は悪くない。