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side N.Junta
気付けば、この家に来てから3年と半年が経っていた。
中3だった俺は、もうすぐ18歳になろうとしていた。
中｢…お祖母様。少しよろしいでしょうか。｣
寝る直前。唯一勉強しないことを許される時間。
俺はお祖母様の自室を訪ねた。
『…入りなさい。』
中｢失礼します。｣
いつものきっちりした着物とは違う寝間着を着たお祖母様は、いつものように厳しい顔をしていた。
俺がこれから聞こうとしているのは勉強に一切関係ない。
もしかしたら“あの部屋”に入れられるかもしれない。
だが、別に入るのは構わない。
むしろいつもより勉強に集中できる気がするから大歓迎だ。
それに、今ふと気になったことに時間を使うのが無駄だ。
中｢遅くに訪ねたことをお許しください。
ただ、気になったことに時間を使うのは無駄と判断した為、
参りました。｣
『そう。…それで、用件は？』
中「俺と共にこの家に引き取られた2人は、どうしたので
しょうか。半年程前から2人の声が一切聞こえませんので。」
2人の名前は、なんだっただろうか。
この家に来てから数ヶ月は共に食事を摂っていたが、無駄なことを省く為にやめた。
会うのも時間の無駄だと部屋に閉じこもるようになっていた俺には、2人の顔さえも朧げだ。
『…2人なら、半年前に出ていってもらったわ。
2人は元々、淳太が駄目だった時の予備に過ぎなかったの。
貴方が有望に育っている今、2人は必要ないわ。』
中「…分かりました。お時間を割いていただき、
ありがとうございました。」
まるで地下牢のような“あの部屋”に入れとは、言われなかった。
言われなくても入るつもりだったが。
中「お祖母様。今後、地下の部屋で勉強をしてもよろしい
でしょうか。」
『理由は？』
中「最近、部屋の電気が眩しいのです。
偏頭痛を感じることもあります。地下の部屋の方がそれが少な
く、勉強に集中できるのです。」
『…許可します。食事もそちらに運ばせるわ。』
中「感謝致します。失礼します。」
お祖母様の部屋を出る。
もう今後は地下で勉強しようか。
そっちの方がやりやすいし、頭が痛くなることもない。
？「…たくん……！」
？「じゅ…！早く……！」
中「…うるさい…！…誰に話しかけてるんだか。」
どこからが聞こえるその声は、どこか懐かしかった。
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百瀬 花楓(プロフ) - かえでさん» 全て読んでいただきありがとうございました！面白かったのなら何よりです。暖かい言葉、ありがとうございます。Diaryも更新していくので、そちらもぜひご覧下さい！応援ありがとうございました🥹 (11月7日 16時) (
レス) @page46 id: a2bf7368f1 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 百瀬 花楓さん» 今全部見返し終わりました！！！本当に面白かったです💭💞そして完結お疲れ様です！！！！更新お疲れ様でした🫶✨ (11月5日 16時) (レス) id: 363c0c7cca (このIDを非表示/違反報告)
百瀬 花楓(プロフ) - かえでさん» コメントありがとうございます！！名前同じですね☺️なかなか続きが思い浮かばずどうしよう…となって2ヶ月以上経っていましたね、本当にすみません。続きを楽しみにしてくださることが、とても励みになります！！更新頑張ります💪 (9月2日 20時) (レス) id: 7d448f9f7b (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - このシリーズめちゃくちゃ好きです…！！！今まで読んできたジャニーズWESTの殺し屋・マフィア系の小説の中で一番好きな作品です。続き楽しみにして毎日頑張りたいと思います😊 (8月9日 12時) (レス) id: 363c0c7cca (このIDを非表示/違反報告)
百瀬 花楓(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます！全然更新出来ていませんが、続きを待ってくださる方がいるだけでとても励みになります。お待たせしてしまうと思いますが、待っていただけると嬉しいです。今後もよろしくお願いします！！ (2022年12月28日 0時) (レス) id: dd80aa79c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百瀬 花楓 | 作成日時：2021年8月14日 19時
