三十二話 ページ33
これから
五「僕はさ、性格悪いんだよね」
伊「知ってます」
五「伊地知後でマジビンタ。教師なんて柄じゃないそんな僕がなんで高専で教鞭とっているか、聞いて」
伊「マ…マジビンタ?…なんでですか…?」
夢があるんだ。
伊「夢…ですか」
五「そっ、悠仁の事でも分かる通り上層部は呪術界の魔窟。保身馬鹿、世襲馬鹿、高慢馬鹿、ただの馬鹿。腐ったミカンのバーゲンセール」
そんなクソ呪術界をリセットする
五「上の連中を皆殺しにするのは簡単だ。でもそれじゃ首がすげ替わるだけで変革は起きない。そんなやり方じゃ誰も付いてこないしね、だから僕は教育を選んだんだ。強く聡い仲間を育てる事を。そんなわけで自分の任務を生徒に投げることもある」
伊「(それはサボりたいだけでは?)」
五「皆優秀だよ。特に三年秤、二年乙骨。一年では稲荷。彼らは僕に並ぶ術師になる。(…悠仁もその一人だった…!!)」
五条は拳を強く握る。
硝「ちょっと君達、もう始めるけどそこで見てるつもりか?」
五条と伊地知を見て言う家入。
その後ろで動く人影。
それに2人は口をポカンとしている。
虎「おわっ!!フルチンじゃん!!」
伊「ごごご五ご五条さん!!いいいいいい生き」
五「クックッ伊地知うるさい」
硝「ちょっと残念」
虎「あの〜恥ずかしいんスけど…誰?」
五「悠仁!おかえり!!」
虎「オッス、ただいま!!」
2人はハイタッチを交わした。
硝「あー、報告修正しないとね」
五「いや、このままでいい。また狙われる前に悠仁に最低限の力をつける時間が欲しい、記録上悠仁は死んだままにしてくれ」
硝「んー?じゃあ虎杖がっつり匿う感じ?」
五「いや交流会までには復学させる」
硝「何故?」
五「簡単な理由さ」
若人から青春を取り上げるなんて許されていないんだよ、何人たりともね。
家入と別れ一つの部屋の前に行く。
コンコン…
その部屋の扉をノックする。
返事はない。
空室という訳でもない。
もう一度ノックをする。
だがやはり返事はない。
五「…入るよ?」
夜蛾学長に説明し借りた鍵を使って開ける。
部屋に入っても誰も居ない。
でもベッドを見ると膨れている。
すすり泣く声も聞こえる。
布団に塞ぎ込んでいるのだろう。
彼女は彼の死から立ち直っていない…
そんな彼女に
彼は生き返ったんだよ
そう言えたらどれ程楽か…
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アンナ(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます!これからも書いていくので応援して頂けると嬉しいです!ありがとうございます! (2021年2月16日 16時) (レス) id: bc274ad562 (このIDを非表示/違反報告)
もも - とっても面白かったです!続きがすごく楽しみです! (2021年2月16日 16時) (レス) id: 3174782329 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます!そうなんですね!口調があまり分からず書いていました…順次訂正していきます!ご指摘ありがとうございます面白いとのコメントもありがとうございます! (2021年2月3日 15時) (レス) id: bc274ad562 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 五条さんは自分の事を『僕』と呼びます。 『俺』は滅多に使わないです! 後(あと)面白いです! (2021年2月3日 15時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - 白狐さん» コメントありがとうございます!続き頑張ります! (2021年1月31日 14時) (レス) id: bc274ad562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アンナ | 作成日時:2020年12月27日 9時