拾陸 ページ19
炭治郎side
しのぶさんは【狛犬】に関して知ってる事を話してくれた。
そして最後に…
し「ですが全く感情が、希望が無い訳では無さそうです。実は私達隊士の給与日、毎月この日、この日のみですがAさんはおやすみなんです。ですのでその日、尾行してみて下さい。そしたら彼女の事が、分かると思います。そしてもうすぐ給与日なのでまずはそれまで待ってみてはいかがでしょう」
そう言われて俺は善逸、伊之助も誘ってみた。
事情を説明すると2人とも来てくれる様だ。
数日後俺達は給与を受け取った俺達は街に出た。
暫く探すと彼女は見つかった。
その場所は……
炭「花、屋……」
彼女は沢山の花束を買ってどこか行こうとしている。
だがその前にその花屋に話を聞く事にした。
「え、さっきの彼女かい？彼女は毎月この日になると必ずこの【紫苑】の花を買いにくるのさ。沢山買うんで訳ありだとは思うけどお客様だしそこまで聞けないよ」
彼女は毎月来ているのか…
そしてあの花の香りを辿り尾行した。
次に彼女が向かった場所、そこは…
善「……墓地、だね」
誰の、とかでは無い。
彼女は墓地の入口に先程買った沢山の花を供えた。
そしてそのまま数時間、彼女は動かなかった。
やっと動いたかと思えば別の花屋別の墓地で同じ事を数回繰り返していた。
そうなると夜も深くなる。
もし、また繰り返すとしてもこれで最後になるだろう。
善「なんか今回えらく通りづらいとこ行くね」
伊「なんだ紋逸、行けねぇのかよ！だらしねぇぞ！」
炭「とりあえず俺達ならついていけない事は無い。行ってみよう」
複雑な道を着いていくと建物が見えた。
だけどその建物は鉄の柵、鎖で厳重に封鎖されており入れない様になっている。
彼女は中に入らずまた入口に花を供えた。
炭「…？4本だけ違う花だ。何の花だ？」
善「買う時に聞こえたけどあれ、【菊】だよ、白の。でもどうして…」
伊「知らねぇよ！腹減った！」
炭「確かに…彼女も俺達も今日は何も食べてないな」
彼女は今日1日、何も飲まず食わずで墓参りをしていた。
お金だって彼女は給与の殆どをお花に費やしていた。
今日の墓参りってもしかして今までAが……
今日1日Aさんを見て確かにAさんにはまだ人の心は残っているのかもしれないと淡い希望を持った俺達だった。
ーー
紫苑の花言葉:貴方を忘れない
菊の花言葉(英):
白の菊の花言葉:真実
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アンナ(プロフ) - 歯に優しいケーキさん» コメントありがとうございます！同じ表情!?まさかそこまで世界にのめり込んで頂いてるとは……作者冥利に付きます！嬉しい限りです！これからも頑張らせて頂きます！ (2020年9月14日 22時) (
レス) id: bc274ad562 (このIDを非表示/違反報告)
歯に優しいケーキ(プロフ) - とても面白いです！ついつい主人公と同じ表情をしたりしてしまうほど良い作品でした！頑張ってください！ (2020年9月14日 21時) (レス) id: 4a10400b0a (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - 黒ユリさん» コメントありがとうございます！か、神!?そこまで評価して頂きありがとうございます！嬉しみで溢れます！これからも頑張らせて頂きます！ (2020年9月14日 20時) (レス) id: bc274ad562 (このIDを非表示/違反報告)
黒ユリ - 神作品ｯｯ!!この他の小説とは違う何とも言えない感じ好きです(←語彙力)更新頑張ってください！ (2020年9月14日 20時) (レス) id: 09d9536e19 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - なー@鉛筆さん» コメントありがとうございます！気づいたら凄く順位が伸びててびっくり！コメントも来てて更にびっくり！しかも好きって言ってくださって…！嬉しいです！ここまで伸びるとモチベが上がりますね！更新頻度上げなくては…！頑張ります！コメントありがとうございました！ (2020年9月14日 18時) (レス) id: bc274ad562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アンナ | 作成日時：2020年3月5日 9時
