私の居場所を奪うとか無理ですよ？ (ページ15)

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むページ15

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越前「先輩ｯｯ！先輩ｯｯ！」

『大丈夫だよ。落ち着いて？』

今にも泣きそうな顔をして、私の腰にしがみつくリョーくん

何度も先輩と繰り返し言うリョーくんの手には小さなカメラが握られている

結衣先輩は、体を震わせながらもリョーくんを見つめている

こんな状況でもリョーくんへの恋心は変わらないのねぇ

越前「……すいませんっす。………取り乱してしまって＿」

『いいえ、リョーくんは心配してくれたんでしょ？嬉しかったよ(ﾆｺﾘ』

越前「！本当すか！？」

『ええ、それよりちゃんと撮った？』

そう言うと、片手で持っていたカメラをリョーくんが私に渡した

撮ったものを見ると、そこにはくっきりと写っていた

ふふ、結衣先輩放置しちゃってた

今から存分に構ってあげるからねぇ♪

『結衣先輩！これなーんだ』

白崎「…ぇ…」

『ふふ、分かりませんか？じゃあ正解はー！』

私は再生ボタンを押して、画面を結衣先輩に見せた

すると段々とさらに青ざめていった先輩

どう？凄くいい゛動画゛よねぇ

リョーくんは本当、優秀だよ

私が望むことを何でもやり通して、完璧に物事を進めていく

今では私の゛一番のお気に入り゛のマリオネットよ

『リョーくん、お疲れ様。後で存分に甘やかしてあげるね』

越前「本当っすか！？」

『勿論。……結衣先輩ー？この動画を部員に見せたらどう思いますかねぇ？そして全校生徒に見せたら……大変なことになりますね』

白崎「……ひぃｯｯ…」

『どうしよーかな～。これを見せて学校追い出そうか……あ、でも！これを弱みにしてずーっとこき使っていくのもありかも』

画面に載ってるのは、結衣先輩が私を蹴っている物だった

少しだけ私の挑発している部分があるけど、そこは編集しとけば何とかなる

『………ちゃーんと考えて行動しなきゃ駄目ですよ？私、せっかくチャンスあげたのに。私に誠意を持って゛謝れば゛この動画、削除してあげましたよ？』

私、歪んだ性格してるなぁ