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42話 ページ42

「コンビニまでアイス買いに行けって言われて…」

紫「Aが…か?」

女生徒たちの言葉に、アルスのメンバーは目を丸くして驚く。

「銘柄を言われて、お金渡されて…」

紫「それで?」

「私は帰るから、買ったらダンス部に届けろって…」

黄「本当にAちゃんが?」

黙って聞いていたタツキが口を開く。

「はい…断ったんですけど。そしたら、突き飛ばされて。」

と一人の女生徒が前に出て、突き飛ばされて出来たという切り傷を見せる。

緑「そんなっ…まさかA先輩が…」

「本当なんですっ…アルスの前にいるAさんと、私たちの前にいるAさんは…態度が全然違って…」

青「今まで虐められていたAさんが、果たしてそんな事出来るんでしょうか?」

奏の鋭い指摘に一瞬息を呑む彼女達。

「でもこれがその証拠だよ?それにAさんもいないでしょ…?」

確かに袋の中には頼んだアイスと、ここにいないA。

赤「だけどなー…Aがそんな事するかー?」

「私達を疑ってるの…?」

赤「そうじゃないけど。」

紫「アキラ、落ち着け。これありがとうな。」

「あっいえ…」

紫「Aにはちゃんと話聞いてーー」

「先生!」

紫「何だ?」

「マネージャーにするなら、こういういい加減な事する子はやめた方が…」

「うちらにパシリ押し付けるとか…責任感ないよ。」

「私達は頼まれた仕事はきっちりやるけど…」

「Aさん、イメチェンしてから変わった気がします。」

次々意見を口にする女生徒たち。

黄「うーん…Aちゃん、仕事はちゃんとしてるよ?」

緑「色々気を利かせてくれるし、僕達が頼んでない事も先回りしてやってくれるし…」

「それは皆の前だからだと思う…」

微妙な空気がその場に漂った。

青「つまりAさんをやめさせろと言いたいんですか?」

「言いにくいけど…そういう事かな。」

奏が言えば、言いにくいと言いながらも強く頷く。

紫「とにかく、届けてくれてありがとうな。助かった。それに俺達の心配までしてくれて。」

緑「先生、その言い方っ」

紫「まあ朴待て。Aからもきっちり話は聞く。突き飛ばしたり、仕事を押し付けたりは良くない事だから。」

「私達ならいつでもお手伝いしますからね!」

「マネージャーの仕事!」

女生徒たちはケントの言葉に満足したのか部室を後にした。

ケントは携帯を取り出すと、Aへ電話を掛ける。

その手には溶けたアイスの袋が握られていた。

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炭酸(プロフ) - 剣城萌江さん» ありがとうございます(^^)こんな駄作ですが…先生をより好きになるお手伝いが出来て私は幸せです! (2017年7月8日 10時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 最近リア友にアルスマグナを布教され、見事に沼にハマった新米メイトです。ケント先生推しなので最初からドキドキワクワクしました!これを読んでもっと先生のことが好きになりました(*´ω`*) (2017年7月6日 16時) (レス) id: 869f1bba53 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - あさべるさん» ただいまです!ありがとうございます(^^)読みに来てください!ゆっくりではありますが、書き始めてますので、気長にお待ち下さい(^_^;) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - アメさん» ご無沙汰してます。長らくお待たせしました(;´Д`)お気遣いありがとうございます(^^)アメさんもお気を付けて! (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - 韮さん» ただいまです!はい!のんびり楽しく頑張ります(^^) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:炭酸 | 作成日時:2017年2月22日 0時

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