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39話 ページ39

ワイワイと騒ぐメンバーを置き去りに、ケントとAは科学準備室へとやってきた。

部活も終了している所が多く、生徒の姿はほとんど見えない。

紫「どうだった?結構真剣に見てたけど。」

部活終わりで暑いのか、窓を開けるケント。

拭き入れた風で彼の白衣がなびいた。

それを見て、Aはキュッと口元を引き締める。

何も答えないAを不思議に思って、振り向いたケント。

紫「A…?どうした?」

ケントに声をかけられたAはハッとした表情を見せた。

『あっ…すいません!凄く楽しかった…というか、いつの間にか目が離せなくなってて…』

紫「それは良かった・」

『気がついたら時間が過ぎてて少しびっくりしました。』

紫「それほど真剣に見てたって事、だろ?」

『そうですね。』

紫「そこで、お願いなんだけど…」

『お願い…ですか?』

紫「うん。ダンス部のマネージャーやってくれないか?」

『マネージャーですか?』

紫「おう。」

『けど、先生達はもうマネージャーさんいるのでは?』

紫「確かに、事務所のマネージャーはいるけどな。ダンス部のマネージャーも欲しんだよ。」

『だけど…』

紫「もちろん、無理にとは言わない。」

『どんな事するんですか?』

紫「部活の手伝いはもちろんだけど…イベントとかにも付いてきてもらうと思う。そんで事務所のマネージャーさんの手伝いとかだな。」

『わっ…私に出来るでしょうか…?』

紫「出来ない事はないと思う。けど、一番はAがやりたいかどうか…だな。」

『やりたいか…どうか…』

Aは考えるように、視線を落とした。

ケントは何も言わず、ただAの返事を待つ。

少なからずその事にAは違和感を感じた。

今までならば、ここでケントが背中を押してくれたはずだと…

『私は…』

紫「ん?」

『私も。皆のお手伝いが出来るなら、笑顔のお手伝いが出来るなら…やりたいです!』

Aは力強く告げた。

ケントは一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに笑顔になった。

紫「そうか、良かった!背中を押すのはいくらでもできる…けど、それだけじゃ前に進めないこともあるだろ?」

少し申し訳なさそうなケントを見て、Aは自分のために色々と考えてもらっていることを理解する。

紫「でも決心してくれてよかった。また一つ、進めたな。」

ポンポンとAの頭を撫でるケント。

紫「それに、近くにいた方が…お前の事守れるから。」

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炭酸(プロフ) - 剣城萌江さん» ありがとうございます(^^)こんな駄作ですが…先生をより好きになるお手伝いが出来て私は幸せです! (2017年7月8日 10時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 最近リア友にアルスマグナを布教され、見事に沼にハマった新米メイトです。ケント先生推しなので最初からドキドキワクワクしました!これを読んでもっと先生のことが好きになりました(*´ω`*) (2017年7月6日 16時) (レス) id: 869f1bba53 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - あさべるさん» ただいまです!ありがとうございます(^^)読みに来てください!ゆっくりではありますが、書き始めてますので、気長にお待ち下さい(^_^;) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - アメさん» ご無沙汰してます。長らくお待たせしました(;´Д`)お気遣いありがとうございます(^^)アメさんもお気を付けて! (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - 韮さん» ただいまです!はい!のんびり楽しく頑張ります(^^) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:炭酸 | 作成日時:2017年2月22日 0時

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