【ハイキュー】秒の覇者

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「えっ、ローゼさんも行くんですか？」


ローゼ「えぇ。白鳥沢の寮母の方が有給を取ってしまったらしくて……代理です」


「なんだ、だったら早く言ってくれればいいのに」


ローゼ「申し訳ございません。何せ、今日連絡が来たものですから……」


「じゃあ仕方ないね。あ、この肉じゃが美味しい」


ローゼ「光栄です！」


放課後練を終え、家に帰ってきた俺はローゼさんの晩御飯に舌鼓をうつ

今日メニューは、白米に豚汁、肉じゃがにいんげんの鰹節和え 和食を中心にした飯だ


「てことは、明日は貴風も連れてくしかないか」


ローゼ「そういえば、今日はお帰りになっておられませんが」


「え またどっかの学校行ってんのかな」


確かに、帰ってから貴風を今日は一度も見ていない


(ﾌﾟﾙﾙﾙ


「あ、電話」


ローゼ「おとり致します」


突如、俺の携帯の電話がなり、ローゼさんがとる


ローゼ「ええと、牛島若利様です」


「若さん？」


今日はお互い練習してたから金曜日は、電話しないのに

どうしたんだろ


牛島《嶺貴か》


「若さん？どうしました？」


牛島《今ロードワークを終えて寮に帰ってきた所なのだが、校門に貴風がいた》


「え マジですか。すみません」


牛島《いや、大丈夫だ。明日までは保護しておく》


「よろしくお願いします」

ーー

「やっぱ他の所行ってました。丁度白鳥沢なんで、一緒に保護してきます」


ローゼ「かしこまりました」


俺は、米の最後の一口を食べ終え、食器を片付ける


「ご馳走様でした」


ローゼ「お粗末様でございます」


「今、何時ですか？」


ローゼ「もうすぐ10時になる所かと」


「じゃあ、俺はもう寝ます」


ローゼ「では、私も片付けを致しましたら、下がらせていただきます」


「お互い、明日早いですもんね」


ローゼ「明日は流石に、朝早くのロードワークは、御遠慮くださいましね。合宿の朝から根を詰めることはございません」


「分かった。おやすみ」


ローゼ「おやすみなさいませ」


ローゼさんと挨拶を交わし、俺は部屋に戻る

カーテンを閉めようと窓の前に立つと、丁度京の家が見える

京の部屋も明かりがついてて、机に向かってた

一緒にこの土日の課題は終わったし、何を書いてるのかと思ったら、ふと京も窓の外を見た

互いに窓を開ける


赤葦「……」


「……」


無言で見つめ合う


そして、京が口を開く


赤葦(おやすみ)


口パクで言って微笑む


最後はお互いに微笑みあって、俺はカーテンを閉めた

4月20日（土）・1→←・2

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