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「ただいま」
京と一旦別れ、貴風と家に帰る
普段、ただいまなんて言っても返ってくるのは、貴風の鳴き声くらいだが
『おかえりなさい』
なんか返ってきた
ビックリしてリビングを覗く
するとそこには、銀髪の美人さんがいた
長い髪を後ろで団子にして、いかにもヨーロッパの家政婦のような、ドレス形式の洋装普段着を着ていた
「えーと……どちら様?」
その人は、一瞬ハッとした顔をしたが、すぐに艶やかな微笑みを浮かべ、俺の前に立ち、両手でスカートの裾を持ち、腰を低く屈めて優雅に挨拶をした
ローズ「Bonjour、mademoiselle
わたくしは、ローズ・エレナマリアと申します。この度、風峯家の専属住み込み家政婦としてお仕えさせて頂くことになりました。どうぞ、ローゼとお呼び下さいませ」
は……?
ローズ「旦那様と奥様から、坊っちゃまにお手紙を預かっております」
そう言って、銀髪の美人……基、ローゼさんは鞄から一通の手紙を渡してきた
《ゴメンね嶺貴!!
会社の都合で三年間フランスに行くことになっちゃった!
これから、嶺貴だけで家事とかやるのも大変だから、家政婦さんに来てもらったよー!
仲良くやってね!! 父・母より》
グシャ←手紙を握りつぶした音
「……全くあの人は達は……!!」
そういうことは何故前もって言わないのだろう
初めて聞いたぞ俺
巫山戯んな 初めて殺意が湧いたぞ両親に←
ローズ「ええっと……坊っちゃま……?」
あっそうだった
この人いたんだったわ
「坊っちゃまは辞めてください…普通に嶺貴でいいです……」
ローズ「では嶺貴様」
「様も辞めてください」
ローズ「嶺貴さん」
「あぁ……はい」
そう返事をすれば、心底嬉しそうな顔をして笑う
ローズ「わたくしは、フランスの貴族の父と日本人の母の間に生まれたハーフです。旦那様と奥様とは、わたくしが学生の時、日本への留学を支援して頂いた御恩がございます。嶺貴さんとは、まだお小さい頃に共にここで過ごさせて頂きました」
「えっそうなんですか?」
ええそうですと、優絶に笑う
ローズ「わたくしはその留学を両親に反対され、親子の縁を切って日本に飛び、いつか風峯家の皆様の為に働こうと、家政婦の資格を取り、嶺貴さんの高校生活の支えになればと思い、大学に通いながらも様々な資格を取りました。嶺貴さんをしっかりお支えし、一生をかけて風峯家の為に働く所存にございます」
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光ノ華(プロフ) - ゆうさん» 因みに呼び名の方は、「りょう」と呼びます。いえいえ、またわからない所があったら聞いてくださいね! (2019年2月17日 13時) (レス) id: ea33931369 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - りょうきですね。ありがとうごさいます。いえいえ、私が漢字に弱いだけなので! (2019年2月17日 11時) (レス) id: b7f069714a (このIDを非表示/違反報告)
光ノ華(プロフ) - ゆうさん» りょうきです!ごめんなさい……読みにくかったですよね…… (2019年2月17日 7時) (レス) id: ea33931369 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - すいません。私漢字に弱くて変更なしだと嶺貴ってどう読むんでしょう? (2019年2月17日 0時) (レス) id: b7f069714a (このIDを非表示/違反報告)
光ノ華(プロフ) - 分かりました!ありがとうございます(小声) (2019年2月13日 6時) (レス) id: ea33931369 (このIDを非表示/違反報告)
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