33.茶色い瞳 ページ33
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和「うわっ、ちょっ！」
よそ見しながら走ってた男の子の腕が二宮さんの松葉杖を引っ掛け
松葉杖が音を立てて倒れた。
「二宮さんっ！」
バランスを崩した二宮さんを反射的に受けとめようとしたけど
支えきれず一緒に尻もちをついてしまう。
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和「…ってぇ」
顔をしかめる二宮さん。
「だ、大丈夫ですか?!」
和「大丈夫。ごめん、また巻き込んじゃったや(笑)」
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ほっとしたのも束の間。
「…ぁ……」
今になって自分たちの体勢に気がついた。
一緒にこけた私と二宮さんは、まるで抱き合ってるように…
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目と鼻の先にある整った顔…
頬がかあっと熱くなった。
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「わっ、ご、ごめんなさい！」
慌てて離れようとすると
二宮さんの手が私の腕をつかんだ。
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「にの…みや…さん？」
問いかけても二宮さんは何も答えない。
ただ、じっと私を見ている…
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地面に座り込んだまま、私たちは見つめ合ってた。
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茶色がかった瞳に吸いこまれそう…
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触れ合ってる部分から二宮さんの体温が伝わってくる
それがすごくあったかくて…
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“…このまま時が止まればいいのに…”
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そう思った瞬間、涙があふれた。
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ちか(プロフ) - 大宮さりぃ。さん» 大宮さりぃ。さん、初めまして！コメントすごく嬉しいです。主人公も二宮さんも不器用ですよね(笑)それゆえ、スローペースで進みますが、付き合ってあげてください。応援本当にありがとうございます！ (2014年3月11日 21時) (
レス) id: f4deae0e6b (このIDを非表示/違反報告)
大宮さりぃ。(プロフ) - ………くぅｯ!!!!初々しいなぁ！もぉ…(笑)お思いながら読ませて貰っている私ﾃﾞｽ(笑)とても引き込まれます！頑張って下さい♪ (2014年3月11日 20時) (レス) id: 35327966ca (このIDを非表示/違反報告)
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