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04 過保護 ページ5
嵐はアイドルグループだからCDを出してる。
PV撮影もやってるんだけど、私が一番大変なのは撮影よりその前の事。
ス「今回はこれで行きましょう」
「はい」
全員で色を統一させた衣装だとスカートになるパターンが多い。
私は別にいい。何も問題ないから。なのに。
「お待たせー」
5人「……」
着替え終わって現場へ行くと黙り込む兄さん達。
「…何かおかしい？」
翔「似合ってるよ？うん」
雅「うんうん、似合ってるんだけどね」
和「なんかねぇ、うん」
潤「うん、ちょっとね」
「なに？はっきり言ってよ」
智「スカート短くない？」
「え、そう？」
代表の智くんに指摘されて回ろうとすると。
翔「ストップストップ！」
雅「ここ楽屋じゃないよ！？」
「ちょっと確かめるだけじゃん！」
膝上だから大丈夫だと思ったのに翔くんと相葉くんに止められる。
和「目の前でやられても困るんですけどね」
「大丈夫だよ」
潤「大丈夫じゃないから止めてるんだって」
潤くんが上着を脱いでスカートを隠し始めた。
「ちょっと潤くん」
潤「撮影始まるまで使ってていいから」
「いや、あの」
智「席あっちだって」
「ちょっ」
和「はい行くよー」
「え」
雅「翔ちゃん、後ろいい？俺は前に行くから！」
翔「任しといて」
「……」
見えないから大丈夫なはずなんだけど。
スカートを履くと撮影ギリギリまで何もさせてくれない過保護な兄さん達に毎回呆れる。
本当に何もさせてくれないよ、この人達。
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作者名：光莉 | 作成日時：2020年4月30日 22時
