7ー回想 ページ7
3か月後、すっかり治ったAは歩いて何時間かかるかも分からない程離れた家まで帰ろうとしていた。
辛い道のりだった。
線路はぐちゃぐちゃで、山は抉れて、街はボロボロ。
元凶の海だけが綺麗に太陽を反射していた。
何時間かかったのだろう。
東の日が西に来るまで歩きたどり着いた家。
幸い、家は壊れていなかった。
『ただいま…』
また泣きそうになるのを堪えて言った。
部屋を覗くと兄ちゃんがいた。
「ッA!!」
抱きしめられた。
後から家族全員が集まって優しく抱きしめてくれた。
そこから一年弱が過ぎ、津波や地震のフラッシュバックに悩ませながらも幸せに暮らしていた。
学校も再開して、12歳になった時父に言われた。
「中学は寮があるところで、ここに行きなさい。」
差し出された学校は新潟にあった。
『なんで?近くの学校がいい!みんなと暮らしたい!!1人にしないでよ』
理由は簡単で、お金がないからだった。
確かに進められた学校は寮費も授業料も嘘みたいに安かった。
でも納得できるわけがない。
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Haul(プロフ) - すみません。初なので仕組みがよく分かっていません…また都度教えてください!ありがとうございます (2023年3月29日 12時) (レス) id: a905d1632b (このIDを非表示/違反報告)
莉詩奈(プロフ) - 失礼します。オ.リ.フ.ラ立っちゃってますよ!更新頑張ってください! (2023年3月29日 11時) (レス) id: 40cb652138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haul | 作成日時:2023年3月27日 23時