4話 ページ5
貴女「なっ！？」
ミラクル☆ミュージックとは、音楽番組の中で一番有名と言っても過言でなく、もしそこに出れたなら、一気に知名度が上がるだろう。
何故なら、それだけ有名で人気番組に出来たてホヤホヤのアイドルが出演となれば…言わずともなく話題となるだろう。
だが、裏を返せば、そこで実力不足のモノを見せてしまえば全てが終わってしまう。しかもあの番組は生放送のためカットや撮り直しが出来ない。
今は4月20日、期間は約１ヶ月。
それまでに、アイドルをスカウトして、踊りと歌を完璧に。それも人前で出来るようにとなると…
貴女「無理ですよ…」
山吹「あらそう？なら貴女の所のプロダクションをもらっても？」
貴女「はいぃぃぃ！？」
山吹「今私は貴女にチャンスを上げると言ったけど、貴女に選択肢なんてないのよ？もし、私が言った条件が果たせないのなら（人３）プロダクションは貰い受けます。」
貴女「ちょっと待って下い！元々そちらが言出したのに何故そちらに主導権があるんですか！？」
山吹「何故って？だって妻夫木とそういう約束だったもの。過去のいざこざを今回の勝負で全て水に流すってね。まぁ、アイツはそんな事忘れて、新しいお気に入りの女とバカンスに行ったみたいだけど…私には関係ないわ。だから、現社長の(人1)さんに今この話を持ち掛けているの。分かったかしら？」
貴女「絶対社長ぶっ潰す(ボソッ)まぁ、なんとなくわ」
山吹「ふっ、なら良かったわ。それじゃ頑張って」
ガチャ＿＿＿っと電話はそこで切れた。
貴女「はぁ〜〜〜〜〜」
今まで体入っていた力が一気に抜け脱力する。
一難去ってまた一難。あっ、一難去ってなかった。重なってるわ。
貴女「さて、どうしたものか…」
山吹社長から告げられた、大きなチャンス。でもそれは裏返せば大きな試練。
貴女「てか、社長もそんな大事な話忘れてバカンス行くか？普通」
しかも、山吹社長の言い草だと、今回一緒にバカンスに行ってる女性も本命ではないのだろう。
まぁ、あの人モテるし、女遊び激しいというのはここ数年一緒に居て知っていることではあったが…
貴女「は〜まぁ、このまま此処に居ても悪い考えの悪循環になりそうだし…スカウト行ってみるか」
スカウトなんて一回もしたことないし、出来るかも分からないが物は試しだ。チャレンジ精神大事。
椅子から立ち上がり、スーツのしわを軽く伸ばしプロダクションを後にした。
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ユキ猫(プロフ) - 匿さん» こちらこそコメントありがとうございます！そう言って頂けると物凄く嬉しいです＾＾更新頑張ります！ (2017年9月12日 23時) (
レス) id: 90084afcb6 (このIDを非表示/違反報告)
匿 - 設定とっても面白いと思います！更新楽しみに待っています！！ (2017年9月12日 20時) (レス) id: 5ca040729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキ猫 | 作成日時：2017年9月12日 18時
