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Story.13 ページ14

「3番か、ちょっと早く飛びすぎたかも……7……いや8番ぐらいがちょうどいいな。
……よし、引き返そう」

「おい待て貴様」


状況を察してくるっと方向転換し、来た方へ戻ろうとするわたしの襟首をガシッとカルエゴ先生が掴んだ。

「いやー、ちょっと早すぎたかなーって思うわけですよ。こちとらいい成績取りたくないんだから。ほら、パパに優秀とかなんとかいう話が行くと今後が面倒だし」

私がそう言うと、理解ができないと言わんばかりのしかめっ面でわたしを鬱陶しそうに睨みつけるカルエゴ先生。

「ブルクハルトの飛行力があればもっと早く……そんなことはまあどうでもいい。
貴様、何故禁止した金剪の谷の方角から飛んできた」

「あれ?そんなこと言ってましたっけ?」

「サブノックともめていただろう!なぜ聞いていない!」

「興味がなかったから……?どう思います?」

「私に聞くな!!」

どうやら今年は金剪の谷は禁止コースだったらしい。
とはいえ、何も問題を起こさず、早い順位で着いたのだからいいじゃないか。

「あー、そういえば金髪の筋骨隆々の人とイルマくんも金剪に居ましたよ」

「……あの馬鹿どもが。まあ人数が減るならそれはそれでいい」

わたしとカエルゴ先生がそんな会話をしていると、次々と他の生徒達もゴールにたどり着く。

ほとんど誰も真面目に飛んできていないのが悪魔らしい。


程なくして、金剪の長の背に乗ったイルマくんともう1人が到着した。

絶句する先生が面白くてゲラゲラ笑っていると、イルマくんたちと一緒に縛り上げられ、反省しろと正座させられた。

解せない。

とはいえこれはこれで面白い状況だと思いそのまま大人しく反省コーナーで座っていると、悪魔達のランク付けが始まった。

位階袋鳥(ランクフクロウ)とかいう鳥の腹のポケットに手を突っ込み、ランクのバッジをとるらしい。

ノーランクのへっぽこ悪魔卒業かと思うと、ランクを理由にちゃらんぽらんで居られなくなるのが寂しい。

ちなみに魔界のランクは1(アレフ)が一番低く、10(ヨド)が一番高い。

唯一のヨドがデルキラ様なので実質現在の魔界の最高位は9(テト)

卒業までに5(ヘー)にでもなれば、普通ぐらいである。

「アレフでいいアレフでいい……」

そんなことをブツブツ言っていると、アスモデウスに可哀想なものをみる目で見られた。

そうこうしているうちにわたしの順番となり、ランクふくろうのポケットに手を突っ込んだ。

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あまね(プロフ) - 待ってます👊 (5月8日 19時) (レス) @page15 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 琉愛(るあ)さん» お久しぶりです、いつも読んでいただいてありがとうございます!頑張って書きますね! (2月10日 15時) (レス) @page6 id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
琉愛(るあ)(プロフ) - 近藤。さん新作ありがとうございます!!近藤。さんの作品はいつもいつもとても素晴らしいものなので今回の作品もめちゃくちゃ楽しみにしてます!!! (2月10日 14時) (レス) id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:近藤。 | 作成日時:2024年2月9日 1時

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