Story.17 ページ18
会議……というか、上層部との喧嘩が終わって部屋を出て、小さくため息をついた後で隣を歩く迅を睨みつけた。
「ねぇ。アンタの暗躍趣味は勝手にすればいいわよ。……私を巻き込むのはやめてよね、巻き込むなら事前に言って。断ったりしないって、予知あるなら分かるでしょう」
「……悪かったよ」
「……何、急にしんみりしちゃってさ。風刃手放して今更落ち込んでんの？」
「ははっ、櫻は容赦ないなぁ」
そう言いながら、迅はいつも通りの貼り付けた胡散臭い笑顔と乾いた声で笑った。
そんな迅を見て、私は隣の迅を足蹴にする。
予知で見えていたけれどあえて受けたのか、ビックリした顔の迅は私の蹴りで吹っ飛ばされて、ボーダーの廊下の壁に叩きつけられた。
私は吹っ飛んだ迅に歩み寄って、胸ぐらを掴む。
「私、こんなだけどアンタより歳上で、修羅場だって沢山くぐり抜けてる。先に色々話してくれてたら、もっと違う対処法だって考えられたかもしれないじゃない
ちょっと未来が見えるぐらいで、私の事わかった気にならないで。だいたいアンタはいつもいつも……。甘えるならもうちょっと上手く甘えなさいよ」
「……櫻はカッコイイなぁ」
「よくこの状況で冗談言えるわね！？
……もういいわよ」
私が迅を離して離れると、迅は何事も無かったように歩き始めた。
少し面白くない生意気なソイツもまだ19歳。私とて20を超えたばかりだ。
自身のことを振り返っても思うが、街の安全とか、自身の命とか、賭けて背負って守るにはまだ人生が浅すぎる。
だけれど、予知能力がある迅は強いから、上層部も、先輩も、後輩も、みんな揃って迅に縋る。
私も例外ではないけれど、迅は私の妹と同じ歳だから、そんな人間が重たい物を背負って歩いている姿を見ると、つい世話を妬いてしまう。
……ただのお節介で、自己満足だ。
廊下を歩いていると、太刀川さんと風間さんが迅と私の出待ちをしていた。
迅がランク戦復帰をするということで、太刀川さんと長い立ち話になりそうだったので、私は3人と別れて玉狛に帰ることにした。
すると、その途中、会ったのは三輪だった。
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近藤。(プロフ) - レモンとみかん人さん» 私の文章力不足で申し訳ないですが、打月はオリジナル武器です……。孤月とは区別していますので、ご理解お願いします。 (2021年12月13日 10時) (
レス) @page4 id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
レモンとみかん人 - 打月じゃなくて、弧月ですよ (2021年12月11日 12時) (レス) @page6 id: 89af934301 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ハイホーさん» コメントありがとうございます！結構クセのある夢主ですがいい子なので！行く末を見守って頂けますと嬉しいです！ (2021年2月19日 18時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 琉愛（るあ）さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです、是非内容の方も読んで確かめて頂ければ幸いです！ (2021年2月19日 18時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
ハイホー(プロフ) - 近藤さん、新作連載ありがとうございます！！近藤さんの原作沿い小説が大好きなので、本当に嬉しいです！今回の主人公ちゃんも最初からインパクト強くてもう好きです……。遠征メンバーや迅たち以外のキャラとの絡みがとても楽しみです！執筆活動頑張って下さい！！ (2021年2月18日 6時) (レス) id: f4fc8fdd6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2021年2月16日 12時
