Story.13 ページ14
「あそこか……」
屋根の上を飛んで移動すると、入り組んだ路地裏を利用しながら嵐山と木虎が逃げているところだった。
スナイパーがいる状況で距離を保たれながらシューターに狙われるのは可哀想というかご愁傷さまである。しかも、シューターは弾バカと称される出水公平だ。
生粋の射手としての天才。こいつの天才っぷりのせいで合成弾なんて面倒くさいものが生まれたのである。
グッグッと屈伸をして伸びをする。
……さて、行くか。
私は出水から放たれる弾丸の雨の中、フルガードで木虎たちの前に降り立つ。
多少、足や肩が削られたのはお愛嬌。こっちも今回は無傷で戦う気はないのである。
「Aさん……！」
普段は気が強くて私に突っかかってくるくせに、こういう時にはほっとした顔をしながら私の顔を見るこの弟子も憎めない。
私の周りの後輩たちはどいつもこいつもかわいい奴らばかりである。
『出水は私が受け持つ。嵐山は私の援護。木虎は当真の射撃を警戒しつつ、もしあいつの場所見つけたら落としに行って』
『了解！』
私は嵐山隊の2人に無線で指示を出すと、目の前で弾を構える出水ににっこりと笑いかけた。
「出水、私思うのよ。チームを組むにはお互いの技量は分かってしかるべしってね。
私たちって普段はチームだからぶつからないし個人ランク戦でもほとんど戦ったことないよね。……いい機会だと思わない？」
「ぜんっぜん、全く思わないっすね
……Aさん、もう既に目が据わってるじゃないですか」
「遠征艇、狭かったよね。窮屈で体動かしたくて仕方なくてさ。
個人戦でもやろうと思ってたら迅に邪魔されて駆り出されたのが今回の戦いなんだけど……。
前半は防衛戦だったから、落ちないの優先してあんまり全力出せてなかったのよね。
……出水も鬱憤溜まってたでしょ？」
「……全然、全く溜まってないっすね」
「木虎、スコーピオン2本出して」
「仕方がないですね……。」
私は木虎から受け取ったスコーピオンを構える。
「知ってる？打月は地形崩しとサポートメインのサブ武器なのよね。
私、普段はメイン武器は孤月の玉狛アタッカーなの。
サイドエフェクトのせいで仕方なくサポートもやってるけど本来サポートとか苦手だからさ……遠征行くとめっちゃストレス溜まるのよね。
さて。
……いーずみくん、遊びましょ」
トリオンキューブを自身の周りに浮かせ、私は出水に向かってブレードを振るった。
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近藤。(プロフ) - レモンとみかん人さん» 私の文章力不足で申し訳ないですが、打月はオリジナル武器です……。孤月とは区別していますので、ご理解お願いします。 (2021年12月13日 10時) (
レス) @page4 id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
レモンとみかん人 - 打月じゃなくて、弧月ですよ (2021年12月11日 12時) (レス) @page6 id: 89af934301 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ハイホーさん» コメントありがとうございます！結構クセのある夢主ですがいい子なので！行く末を見守って頂けますと嬉しいです！ (2021年2月19日 18時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 琉愛（るあ）さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです、是非内容の方も読んで確かめて頂ければ幸いです！ (2021年2月19日 18時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
ハイホー(プロフ) - 近藤さん、新作連載ありがとうございます！！近藤さんの原作沿い小説が大好きなので、本当に嬉しいです！今回の主人公ちゃんも最初からインパクト強くてもう好きです……。遠征メンバーや迅たち以外のキャラとの絡みがとても楽しみです！執筆活動頑張って下さい！！ (2021年2月18日 6時) (レス) id: f4fc8fdd6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2021年2月16日 12時
