Story.3 ページ4
私は迅の指示に従って市街地へと繰り出した。
今回に関しては迅の独断でことが進んでいるというわけでもなさそう、というのもきっとこうして私を誘っている時点で、私や迅が所属しているボーダー玉狛支部のボス、林藤支部長の許可は出ている。
面倒だけどやるか。なんて、少しだけ心の準備と気合を入れて、道の真ん中に立つ。
すると、数分後、ゾロゾロと現れたのは先程まで一緒に遠征へ行っていたメンバー達と三輪隊である。
「みんなお揃いでどちらまで？」
そう彼らに聞いた迅の言葉に合わせて、私は武器を手に持った。打月。私専用武器である。
「うお、迅さんじゃんなんで？ていうか、Aちゃんはこっち側じゃないの？」
「うちの支部に増えた後輩が狙われてるらしいじゃん？今のうちに恩売っとくのよ」
「はは、あくまで暗躍だからアイツらには言わないよ」
「……恩売るのは嘘、プリンのため
まあ、長々と会話しても仕方ないし。迅、援護」
「あちゃ、いつにもなく喧嘩早いね」
「ダラダラと時間を浪費するの、嫌いなの
アステロイド」
私はそう言うと、彼らに向けて弾丸の雨を降らせる。そうして手には、大槌。
玉狛支部の人間は、規格外の武器を使って戦う人間が多い。
私は普段ランク戦へは通常の規格内武器を使用して参加しているが、ランク戦外では例に違わず玉狛の武器を使っている。
私は私の脇の高さ程まである巨大な槌の柄を両手で持って、地面に振り下ろした。
すると、バキバキと割れた地面が足場を崩して敵と味方の間を両断する。
「迅、穏便に済ませるのは無理よ」
「ことを荒立てたおまえがそれを言うか」
「菊地原、歌川、出水、当真、古寺、奈良坂は私が相手する。」
2撃目、私は菊地原の脇腹に向かって槌を当てる。
刀や銃などと比べて殺傷力に欠ける槌だが私が使う時だけは話が変わってくる。
トリオン媒介体質。自身の触れている全ての物質にトリオンを流し込むことが出来る私のサイドエフェクトだ。
そのサイドエフェクトのおかげでもちろん素手で殴っても十分な威力を出せるが、素手よりも何か武器を、通常の物質よりトリオン製の武器を媒介することで段階的に威力が跳ね上がる。
菊地原の脇腹に槌がヒットした瞬間、私は菊地原の中に向けてトリオンを流し込む。
「爆ぜろ」
無理やり流し込まれた他人のトリオンは凄まじい殺傷能力を持つ。
槌で殴られたその場所から菊地原のトリオン体は爆ぜて、ベイルアウトした。
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近藤。(プロフ) - レモンとみかん人さん» 私の文章力不足で申し訳ないですが、打月はオリジナル武器です……。孤月とは区別していますので、ご理解お願いします。 (2021年12月13日 10時) (
レス) @page4 id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
レモンとみかん人 - 打月じゃなくて、弧月ですよ (2021年12月11日 12時) (レス) @page6 id: 89af934301 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ハイホーさん» コメントありがとうございます！結構クセのある夢主ですがいい子なので！行く末を見守って頂けますと嬉しいです！ (2021年2月19日 18時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 琉愛（るあ）さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです、是非内容の方も読んで確かめて頂ければ幸いです！ (2021年2月19日 18時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
ハイホー(プロフ) - 近藤さん、新作連載ありがとうございます！！近藤さんの原作沿い小説が大好きなので、本当に嬉しいです！今回の主人公ちゃんも最初からインパクト強くてもう好きです……。遠征メンバーや迅たち以外のキャラとの絡みがとても楽しみです！執筆活動頑張って下さい！！ (2021年2月18日 6時) (レス) id: f4fc8fdd6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2021年2月16日 12時
