Story.5 ページ6
「うん、Aは俺の個性のカラクリを知ってるから後回し。先に元気のいい問題児から！！」
ミリオ先輩はそう言うと後衛組の次に緑谷をはじめとした近接部隊を次々と腹パンで潰していった。
うわぁ、痛そう、なんて考えているうちに立っているのはミリオ先輩に後回しにされた私1人だ。
「えー、やだなぁ。相澤先生、体育祭の時みたいな降参制度は……」
「そんなもんない。いいから戦え。」
「はぁ……仕方がない。ミリオ先輩、腹パン手加減してくださいよ。」
私はそう言いながら、ミリオ先輩と私との間にグラウンドの床のコンクリートで低めの……ミリオ先輩が普通に立ったときに向こう側が見えないぐらいの壁を作った。
その表面には凸凹を作ってある。足場だ。
「すり抜けられるの分かってて、殴られるのも分かってんなら見えた瞬間避けりゃいいんですよ、避ければ！！手加減お願いしたところでしてくれたことないですもんね！！ミリオ先輩！！」
「こんなもの、時間稼ぎにもならないよね」
「なりますよ、十分！」
実はというと、ミリオ先輩対策は毎日のように練っている。過去色々試してきて、私がミリオ先輩を相手にして立っていられるようになった時間はこの間最高記録の5分を記録したばかりだ。
ミリオ先輩が地面に沈んでいる時は全てを透過している時だ。つまり逆に考えれば、多少……いやかなり派手な動きを地面の上でしていても気付かれないということ。
それなら対地上戦の私の個性の有利を限界まで生かさなくてどうする。
ミリオ先輩が地面に潜った瞬間、私は別の場所目掛けて猛ダッシュし、地面に手を付き地上の地形を組み替える。
たくさんの障害物に壁。その隙間に身を潜めて、耳を使いながらミリオ先輩の位置情報を把握する。足音や鼓動が聴こえなくなる瞬間が、ミリオ先輩が再び地面に潜っている瞬間だ。
そうすることで、
「あれ！？」
私の居場所を眩ませることはとりあえず可能。
自身の個性の特徴を生かして猛スピードで移動するミリオ先輩も凄いが私の素の運動能力を舐めてもらっては困る。
今日こそ一矢報いてやる。
そう思いながら、フットベルトにつけて持ち歩いている色々な薬品とチタンから私が次に創り出したのは、発煙筒……煙幕だ。
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ニナ(プロフ) - サーが死ぬところガチ泣きしました。ありがとうございます (2021年3月15日 20時) (
レス) id: fec159ffdc (このIDを非表示/違反報告)
Ama(プロフ) - ほんとに泣きました、アニメ見て泣いたのですが、本当に良かったです、！！小説？書くのとてもお上手ですね！！ほんとにここまで泣いたの初めてです、 (2021年1月8日 3時) (レス) id: 06070d74b0 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ぴのさん» いえいえ！！細かいところまで読んでくれてるんだなーって嬉しかったです！！これからもよろしくおねがいしますね！！ (2019年1月28日 1時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 近藤。さん» ごめんなさい！原作しっかり読んでませんでした……完全に早とちりです……本当にすみません!! (2019年1月28日 1時) (レス) id: 3707f5c19b (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ぴのさん» すみません、バブルガールやサーの事務所のメンバーがミリオンと呼んでいるのはわざとです。15巻辺りを読み返していただければ原作でもそう呼んでいる描写がありますので見てみてください！ご指摘ありがとうございました！ (2019年1月28日 0時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2018年11月30日 12時
