Story.19 ページ27
その日の夜中サーから連絡が入り作戦決行を知らされた。
連絡が来て、夜中にサーの事務所へ集まった作戦決行メンバーに、死穢八斎會本拠地の地下室に壊理がいることが知らされた。
私が前もってサーに渡していた構成員一覧表の中に入っていた人間が、女児用玩具を購入しているところを発見したサーが、彼の未来を見たところその先に居たのが壊理だったのだそうだ。
こうしてホークスと会う日の朝8時30分、死穢八斎會掃討作戦、そして壊理の救出作戦が決行されたのだ。
「礼状読み上げたら、ダー！！っと！行くんで！
速やかによろしくお願いします。」
警察がインターホンを押そうとした……その時。
グォン！！！
突然、先に聞こえたのは破壊音、後から聞こえたのは、
「何なんですかァ」
そんな気だるそうな声。
イレイザーヘッドと緑谷が吹っ飛ばされた警察官は助けたが、問題はそこじゃない。
「オイオイオイ待て待て！！感付かれたのかよ！！」
現場は軽いパニック状態だ。ヒーローは場馴れしているが警察はそうとは限らない。
逮捕状を持った掃討作戦なんて滅多にある事柄ではないし、そもそも警察はヴィラン受け渡し係などとの皮肉を言われる時代である。
警察やヒーローに正面切って襲いかかってくる巨体。もちろん顔見知りだ。
「活瓶力也です、皆さん近接戦闘は避けてください。
触れて吸息することで、人の活力を吸い取り巨大化する個性です。」
「……お嬢、吸わせろォォ！！」
そう言って私に拳を向けた活瓶。
……芽生えたのは殺意。
「駒の分際で誰に向かって口聞いてんだ。極道の世界は上下関係と礼儀が全て。それからそんな卑猥な言い方やめてよね。
……私は若頭の妹。忘れたの活瓶。」
驚くほど低く出た私の声にパニックで賑やかだったその場の空気が凍りついた。
殴りかかってきた活瓶の大きな拳にピタッと五指で触れた。マスクをしている彼の表情は読み取れないけれど、考えていることは分かる。
……殺される、そう思っているに違いない。
仮にもヒーローの私が人を殺すわけなんて無いのに。
活瓶が私の活力を吸い取るより早く彼に向かって個性を使うと、ものの1秒にも満たない時間の間に、活瓶は地面に倒れ込む。
「中身を弄って気絶させました。取り敢えず30分は意識が戻らないはずです。行きましよう、サー。」
「ああ、突撃だ。」
活瓶の処理をリューキュー事務所に任せた私達は、一気に死穢八斎會本拠地へと攻め込んだ。
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ニナ(プロフ) - サーが死ぬところガチ泣きしました。ありがとうございます (2021年3月15日 20時) (
レス) id: fec159ffdc (このIDを非表示/違反報告)
Ama(プロフ) - ほんとに泣きました、アニメ見て泣いたのですが、本当に良かったです、！！小説？書くのとてもお上手ですね！！ほんとにここまで泣いたの初めてです、 (2021年1月8日 3時) (レス) id: 06070d74b0 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ぴのさん» いえいえ！！細かいところまで読んでくれてるんだなーって嬉しかったです！！これからもよろしくおねがいしますね！！ (2019年1月28日 1時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 近藤。さん» ごめんなさい！原作しっかり読んでませんでした……完全に早とちりです……本当にすみません!! (2019年1月28日 1時) (レス) id: 3707f5c19b (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ぴのさん» すみません、バブルガールやサーの事務所のメンバーがミリオンと呼んでいるのはわざとです。15巻辺りを読み返していただければ原作でもそう呼んでいる描写がありますので見てみてください！ご指摘ありがとうございました！ (2019年1月28日 0時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2018年11月30日 12時
