Story.16 ページ24
「あー、それで？治崎妹。兄貴が隠れ家にしそうなところは検討ついてんのか。」
「……治崎妹って呼び方やめてもらえます？鬱陶しい。」
「あ？じゃあなんて呼べってんだ」
「ちっ……面倒くさいのでもういっその事下の名前で呼んでください。」
「A」
「……すみませんサー。」
私に聞いたのはロックロックだ。この人は多分根がいい人なのだ。凄まじく切り替えが早く今は私に対して嫌な態度ひとつ取らない。
彼の口が悪いのはステータスだ。私と同じだ。だから気にしない。
「えー、私が思うに本拠地にいる可能性が一番高いとは思いますが、小さな組織とは言えそれは犯罪組織の社会全体を見た時です。
極道としてはかなり濃く強いネットワークを全国に持っているのが死穢八斎會の特徴。そのため、比較的大きめの都市には必ず支部や、子……部下にあたる家があります。
その中でも私が要注意場所として挙げるのは3ヶ所。名古屋、仙台、福岡です。」
「Aちゃん、質問ええか？」
「どうぞ」
手を挙げ礼儀正しく質問してきたのはファットガム。流石、子供から人気を得ているだけある。親しみやすい。
「環が大阪で個性を壊す
「……それは、多分“試作品”の研究実験のために使わせたんでしょう。そのルート辿っても兄貴に足はつきませんし、そんな表立って行った実験場所に避難するほどあの人は馬鹿じゃありません。
それに、大阪の支部は大きいけど作りが単純なんです。ヒーロー達をとてもじゃないけど迎え撃てる場所じゃない。
だから大阪に移動する可能性は低いと思いますが、心配ならご自分の管轄で張られてください。」
「なるほど。」
「……逆に、私が今一番怪しいと思っているのは福岡です。そこには自分で足を運びます。
……あそこには住んでいたことがあるので、メンバーも個性もすべて把握しているんです。それが大幅に変わってるなんてことがあれば福岡にいる可能性が高くなる。
それに、あそこの支部は本拠地、大阪に次ぐ大規模さ。塀が高くて地下に道が張り巡らされたいい家ですよ。
……ヒーローの機微にはヤクザは敏感なので、明日にでも私ひとりでこそっと行って調べてきますよ。」
「そんな……！危険じゃ……」
「大丈夫、仮にも敵は兄貴です。殺されるようなことは多分ないですから。」
こうして終わった話し合い。翌日、私は一人で福岡に来ていた。
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ニナ(プロフ) - サーが死ぬところガチ泣きしました。ありがとうございます (2021年3月15日 20時) (
レス) id: fec159ffdc (このIDを非表示/違反報告)
Ama(プロフ) - ほんとに泣きました、アニメ見て泣いたのですが、本当に良かったです、！！小説？書くのとてもお上手ですね！！ほんとにここまで泣いたの初めてです、 (2021年1月8日 3時) (レス) id: 06070d74b0 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ぴのさん» いえいえ！！細かいところまで読んでくれてるんだなーって嬉しかったです！！これからもよろしくおねがいしますね！！ (2019年1月28日 1時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 近藤。さん» ごめんなさい！原作しっかり読んでませんでした……完全に早とちりです……本当にすみません!! (2019年1月28日 1時) (レス) id: 3707f5c19b (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ぴのさん» すみません、バブルガールやサーの事務所のメンバーがミリオンと呼んでいるのはわざとです。15巻辺りを読み返していただければ原作でもそう呼んでいる描写がありますので見てみてください！ご指摘ありがとうございました！ (2019年1月28日 0時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2018年11月30日 12時
