Episode.13 ページ15
「いやー、助かったよAちゃん。」
太宰さんをドラム缶から出した後、敦くんを待って私達は街を歩いていた。
敦くんに太宰さんが仕事を斡旋するらしい。勿論、私にも斡旋してくれると言っていたが丁重にお断りした。
とりあえず、私は新しい服が欲しい。
そんな訳で、太宰さんを自害から救った迷惑料としてお金を頂戴すると、私は敦くん達と別れて服を買いに行くことにしたのである。
「はー、買った買った。満足。」
小一時間経つ頃には服を数着購入し終えた。元々大して服に対するこだわりがないため、この世界で無難な服を数着とスーツを買った。
さて、あとは寮に帰ってのんびり過ごそう、なーんて考えながらスキップをしていると携帯が鳴る。
嫌な予感がしながらも電話のディスプレイを見るとやはり太宰さん。
嫌々だけれど取らないわけにはいかない。私は通話ボタンを押して携帯を耳に当てる。
「もしもし。」
「Aちゃん？探偵事務所に来てくれないかい？少し厄介な事になっていてね。」
「……詳しく。」
「爆弾魔が人質抱えて事務所に立て篭ってる。」
「はぁ？何やってんですか。」
「国木田君が寮に迎えに行くから準備して待っててくれ給え、其れじゃ。」
そんな太宰さんの言葉を最後にブチッと電話は切られた。
あのヤロウ……。
切った張ったが専門の探偵事務所が爆弾魔に占領て。
仕方がないな、騙されてる感もあるけれど本当ならどうにかしないといけない。
……行くか。
私は寮に戻って国木田さんと合流し、事務所に向かった。
するとそこには、
「嫌だァ……もう嫌だ……、全部お前等の所為だ……。武装探偵社が悪いンだ！
社長は何処だ！早く出せ！！
でないと、爆弾で皆吹っ飛んで死ンじゃうよ！」
テンプレそのままの爆弾魔。ああいうの、エンデヴァーのサイドキック時代にめちゃめちゃ相手したなぁ。
懐かしい思いに浸りながら太宰さんに聞く。
「あれ高性能な爆弾ですね。それで？私にどうしろと？」
「社員は顔も能力も割れてるから、君に彼の気を逸らして来て欲しいのだけど。」
「……それならそこの敦くんが行けばいいと思います。」
「戦いに関しての素人に爆弾魔の相手をさせるわけにはいかない。」
そんなことを言ってのけた太宰さんを敦くんがジトっとした目で見ている。……私が来る前、させようとしてたな。
「仕方がないな、報酬弾んでくださいよ。」
私は爆弾魔の前に歩み出た。
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くまのん - 素晴らしいです!今迄私が見てきたヒロアカと文ストのクロオバはヒロアカ厳しめ多くて辟易してたので、どちらも厳しめではなく話と構成もしっかりしている。最高です。 (3月16日 21時) (
レス) id: d0f6523921 (このIDを非表示/違反報告)
kyokapi23(プロフ) - 近藤。さん» こんな絵で宜しければどうぞ使ってやって下さい(笑)ヒロアカのコスは奇抜なので書きにくいですが文ストのはどちらかと言えば描きやすかったので……あと、私も治崎ちゃんが尊いです(笑)治崎ワールド楽しくて愛してます！ (2019年6月13日 23時) (レス) id: 8ea1936098 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - kyokapi23さん» 拝見させていただきましたありがとうございます！！世界観がいいですね！文ストの世界観！に合った服装のウチの子が尊いです(親バカ) 皆さんに紹介させて頂いてもよろしいですか？ (2019年6月13日 22時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
kyokapi23(プロフ) - 下手ですけど、イメ画描いてみました！もしよろしければ見てみてください！ http://uranai.nosv.org/img/user/data/f/1/d/f1d7c31c06cc57bd5422263b48a34b83.jpg イメ画の送り方がイマイチなのでダメでしたら言ってください(笑) (2019年6月12日 22時) (レス) id: 8ea1936098 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - 幸希さん» 中也はいじりがいがあって楽しいですねー笑 この絡みをやる為に夢主の身長を163cmにした甲斐がありました笑 中也とは末永く絡ませたいので楽しみにしておいて下さい！！ (2019年5月20日 18時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2019年4月20日 14時
