Story.3 ページ4
「轟ィ、アンタ父さん嫌いじゃなかったっけ？
何でいるの？」
職場体験の１週間がやってきた。私が向かった先はエンデヴァーの事務所。
……同じく、エンデヴァーの事務所に向かう轟と共に。
そう、轟が志願した場所もエンデヴァーの事務所だったのだ。
誤算だった。あれだけ父親に反発していた轟がまさか父親の事務所に職場体験に行くとは思わないだろう。
別に轟と同じが嫌ってわけではないけれど、私はこういう経験は1人でしたい派なのだ。プレミア感が欲しい。
しかし、事務所に入れば全くうかうかしていられなかった。私と轟がコスチュームに着替え準備ができるのとほぼ同時。凄まじい速さでサイドキック達に指示を出し始めたエンデヴァー。
オールマイトと比べられ市民からはあまりよく思われていない彼だが流石はNo.2。
的確な指示。的確な判断力。これが今の私に必要なものだ。
吸収してやる。奪えるものは奪う。今に見てろよ、サー。
エンデヴァーの指揮の元、私たちが繰り出したのは保須市。現在エンデヴァー事務所が追っているヴィラン“ステイン”の捜索である。
ヒーロー殺しの異名を持つステインの噂はネット上で見たことがあった。かなり危険視されているヴィラン。
危険なヴィラン捜索という危険な場に、当たり前のように職場体験の学生を連れていく辺りも流石としか言いようがない。
……エンデヴァーは教育者には向いてないんだなぁ、とつくづく思う。
その時、私と轟のスマホが鳴り響いた。私は職場体験という場もあり遠慮してスマホを見ることはできなかったが、エンデヴァーと親子の轟は迷うことなくスマホに目を落とす。その瞬間、彼の顔色が変わった。
「何かあった？」
「緑谷からだ。一斉送信で位置情報だけ送られてきた。」
ここ数ヶ月過ごしてきて緑谷の性格面も少しは分かるようになったつもりである。
緑谷は意味なくこういうことをする奴じゃない。
ここは保須市。ヒーロー殺しが出る場所。
何らかのミラクルが起こって緑谷とステインが遭遇していたら最悪だ。
そして、そういうミラクルを尽く起こしフラグを回収していくのが緑谷出久という男である。
「江向通り4-2-10の細道。そっちが済むか手の空いたプロがいたら応援頼む。
おまえならすぐ解決できんだろ。友達がピンチかもしれねぇ。
行くぞ、治崎！」
「すみませんエンデヴァー！」
私と轟はそうエンデヴァーに言い残し、緑谷の元へと駆け出した。
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近藤。(プロフ) - 名無しさんさん» お褒めいただき光栄です！これからも更新がんばりますのでよろしくお願いします！！ (2018年9月28日 17時) (
レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - めっちゃ面白いですっ！！更新頑張ってくだせぇ！！ (2018年9月28日 15時) (レス) id: b36dff7859 (このIDを非表示/違反報告)
近藤。(プロフ) - ひさめさん» ほんと、ありがとうございます！治崎が出た瞬間久々に本気で叫んだので同じアパートの人達には相当迷惑かけたなー、と反省してます笑 リクエスト小話ですか！良いですね、やりましょう！！そうと決まれば準備してきます！！楽しみにしておいてください！ (2018年9月16日 22時) (レス) id: f8f1e234ce (このIDを非表示/違反報告)
ひさめ - ご無理のない範囲での更新を楽しみにしています(^^) (2018年9月16日 21時) (レス) id: 3ec8a39d6f (このIDを非表示/違反報告)
ひさめ - おめでとうございます！よかったですねオバホ！(笑)企画ありがとうございます〜！！すごく私得というだけなのですが、番外編ということで小話リクエストなど…！は、どうでしょうか！流れで本編裏話などが聞けたらとっても棚ぼたなのですが…… (2018年9月16日 21時) (レス) id: 3ec8a39d6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：近藤。
| 作成日時：2018年7月26日 0時
