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｢＿＿＿…………さ！今日はもう遅い。
タルトを寮長に渡すのは明日にして、寮に戻ろう。
明日はなんでもない日のパーティだ、遅刻するなよ。｣
ぼんやりしていたら、いつの間にかケーキは食べ終えて皿の上には何も残っていなかったし、皆帰る雰囲気になっていた。
あれ、私どうしてたんだっけ。いつの間にこんなに時が経ってたんだろう。
ちゃんと笑えてただろうか、いつも通りの私だったかな。
ちらりとみんなの様子を伺う限りだと、気づいている人はいないっぽい。
そりゃそうか、一緒にいるようになってまだ日が浅い。『あれ、いつもと違うな』っていうのにそもそも気付くはずがないのだ。
その事実に少しだけ、ほっとする。
皿をシンクに付けるトレイ先輩を手伝っていると、後ろからエースが私の顔を覗き込んできた。
目の前で茶髪が揺れて目を丸くする。彼の赤い瞳が私の目を見つめて、甘えるように言った。
｢A、また泊めてくんない？｣
｢え？帰んないの？｣
｢だぁって、オレ意地悪な先輩に寮に入れて貰えないみたいだし！｣
｢あら〜、棘のある言い方〜。｣
｢こらエース、あまりAに迷惑かけるんじゃない｣
｢そうだゾ！今日も泊まるなら宿費払え！ツナ缶10缶！｣
｢えー！じゃあ野宿しろってのかよ〜｣
ぶぅたれるエースの発言に苦笑するケイト先輩とトレイ先輩、エースを窘めるデュース。
私を巻き込んで起こる会話の愉快さに思わずふふ、と笑った。
｢エースなら野宿でもきっといける！だって漢じゃん！！(？)｣
｢グリムといいお前といい…そんなに俺いるの嫌だった？迷惑？｣
｢エース可愛い顔したら私がすぐ折れると思ってんでしょ、無駄だからね
気が済むまで泊まりなァ………！！｣
｢いや弱っ｣
｢無理はしなくていいんだぞA、エースなら野宿くらい本当にどうってことないぞ、多分｣
｢多分て｣
｢お前オレのことなんだと思ってんの｣
こちらを心配するような視線を向けてデュースは言った。
別に、寮は学園長の魔法で改装したばかりだし、部屋はいっぱいあるし。
本当に迷惑でもなんでもないから構わないから、是非来て欲しい。
むしろ、広い寮内に1人と1匹というのは些か寂しいのだ。
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星猫 - トランスフォーマープライムは知ってます？ (2020年10月9日 18時) (
レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - Hiyoriusui1211さん» うわ！気付きませんでした！ご指摘ありがとうございます！ (2020年9月20日 11時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
Hiyoriusui1211(プロフ) - いつも読んでいます！リリア様の名前のところがヴァンジュールになっていますよ！ (2020年9月20日 8時) (レス) id: 83274ca187 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます！すごく励みになります…！！とにかくめちゃくちゃ嬉しいです(語彙力)、夢主を褒められるとこんなにも嬉しいものなんですね…！これからもよろしくお願いします！！頑張ります！！ (2020年9月17日 23時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します。すごいおもしろくて、大大大好きです！夢主ちゃん推しになりそうなくらいかわいい‥‥更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年9月17日 21時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかり
| 作成日時：2020年9月10日 21時
