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「ずっと気になってたんですけど……
どの寮に入るかを決めるのって自由なんですか?」
こんなに個性溢れる7つの寮となれば、さぞ自分が憧れる寮があるに違いない。
…という考えに加え、もし仮に自分で寮を選べるのだとしたら、駄々を捏ねるエースに自業自得だと言うことが出来る。
というか純粋な疑問だ。
「そっか、Aちゃんは1番最後に来たんだもんね、見てないか」
「どの寮に入るかは、入学式のとき魂の資質で闇の鏡が決めるとされてるけど…
なんとなく、寮ごとにキャラが固まってる感じはあるな。」
闇の鏡というと、あの大きな鏡に映し出された不気味な鏡のことだろうか。
重々しい声で『居場所はどこにもない』と言われたからか、あまりいい印象はない。というかあれ以来お目にかかってない。
若干嫌な思いをした私はすぐさま重い考えを頭から振り払う。のとほぼ同時に、ケイト先輩がトレイ先輩の発言に共感して頷いた。
「それはあるねー、めっちゃわかる。」
「キャラ……ですか?」
「例えば……ホラ、あいつ。」
そう言って指を指したトレイ先輩の指先を辿る。
何も考えずに視線を向けた私はぎょっと目を見張った。
そこに立っていたのは、ガタイのいい犬耳の生えた生徒。
ここで過ごしてて気になってはいたけれど、ここの学園なんかおかしい。
あのひとがいい例のように、動物の耳が生えたような生徒だったり機械の生徒だったり。
耳が明らかに人間じゃない生徒もいたりして、未だに私は慣れていない。というか慣れることが出来ない。
あれ元の世界の方だったら絶対変質者扱いされてたよきっと。
「あのゴツさは見るからにサバナクロー寮って感じだな」
「それな〜!運動とか格闘が得意なタイプが多い寮なんだよね。肉体派っていうか、イカツイお兄系っていうか?
黄色と黒の腕章つけてるのはサバナクロー寮。」
「(____あ、あの腕章……)」
ふさふさのしっぽをゆらゆら揺らしながら歩く彼の後ろ姿を見ながらあることを思いだした。
今日の午前中の、休み時間のできごと。
グリムを追いかけて走っていた時にぶつかった人も、あれと同じ腕章をつけていたような気がしなくもない。
ってことはその人はサバナクロー寮だったのか。たしかにぶつかった体が割とがっしりしていた印象がある。
あそこには知り合いきないもんなぁと思いながら、私は彼から視線を逸らした。
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星猫 - トランスフォーマープライムは知ってます? (2020年10月9日 18時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - Hiyoriusui1211さん» うわ!気付きませんでした!ご指摘ありがとうございます! (2020年9月20日 11時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
Hiyoriusui1211(プロフ) - いつも読んでいます!リリア様の名前のところがヴァンジュールになっていますよ! (2020年9月20日 8時) (レス) id: 83274ca187 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます!すごく励みになります…!!とにかくめちゃくちゃ嬉しいです(語彙力)、夢主を褒められるとこんなにも嬉しいものなんですね…!これからもよろしくお願いします!!頑張ります!! (2020年9月17日 23時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - はじめまして!コメント失礼します。すごいおもしろくて、大大大好きです!夢主ちゃん推しになりそうなくらいかわいい‥‥更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年9月17日 21時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2020年9月10日 21時