5秒で。 ページ24
カラスからの伝令で任務を受け、鬼を狩りまくっていたある日の事だった。
1羽の鴉が、足になにやら紙をまきつけて私の元まで飛んできたのである。それを取ってやると、鴉は再び大空へ羽ばたいていつの間にか見えなくなっていた。あいつ飛ぶのはっや。
紙を開くとどうやらそれは手紙で、差出人は炭治郎くんらしい。
私の身の安否の心配に始まり、自分たちの怪我が完治したこと、これからまた4人で合同任務が入っていることが綴られていた。そんなの聞いてないぞ私。
会いたい、顔を見たいという文も混ざっていて、私は嬉しくなって口角を上げた。いい友達を持ったものである。…いや、彼の場合は『お兄ちゃん』だろうか。
手紙を大事に閉まったところで、カラスが手紙に書かれていたのと同じ任務を伝えにやってきた。知ってるよ、と言われて何故かキレられたのは未だに謎である。つつかれたのちょっと痛かったからなお前。
しかし任務の場所である山についてはみたが誰もいなくて、私は眉間に皺をよせる。いないじゃん、とカラスに言えば、彼らは既に山の中なんだと。
なんだ、と山に足を踏み入れた瞬間、雷が落ちたような爆音が響き渡った。何事かと当たりを見回して絶句。
きっとあの落雷のような音が原因ではないけれど、鬼殺隊の隊服を身にまとった数多の人が倒れて息絶えていた。どれも関節がありえない方向に曲がっていたり、首の角度がおかしかったり…と見ているだけで辛くなるような死に様である。
どの遺体にも蜘蛛の糸のようなものが繋がっていた。よく見るとそこらじゅう蜘蛛だらけ。虫が嫌いな私にとっては地獄の他何でもなかった。
｢ひぇ…これもしかして戦い終盤なんじゃ…｣
やだやだ…と虫やら血やら何やらでいっぱいいっぱいになっていた時だった。近くで大きい音が聞こえる。人の声、そして＿＿戦うような音。
その声はどこかで聞いたものな気がして、私は走って音の方に向かう。
そこに居たのは、ぼろぼろになった炭治郎くんと幼い見た目の鬼。彼の奥の方では禰豆子ちゃんがぐったりと力なく倒れている。
｢…っ、炭治郎くん！！｣
｢A！！ここは危ない、今すぐ山を降り＿＿｣
｢ふぅん、よそ見してる暇あるんだ｣
炭治郎くんの向こう側で、鬼が静かに怒っている。
次の瞬間には何やら術を繰り出そうとしていた。
＿＿＿血鬼術。鬼が使う異能のようなものである。
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りりこ(プロフ) - 作者さんチョコヴァン知ってそうだなと思った今日この頃 (2020年5月12日 20時) (
レス) id: d964a10e7b (このIDを非表示/違反報告)
Rain242 - 剣じゃなくて刀では？細かいところ突っついてすみません。とても面白いです！ (2020年5月5日 2時) (レス) id: b25bc8c008 (このIDを非表示/違反報告)
genkiippai0708n(プロフ) - 最終選別は確かきりやではないはず。(きりやは変換がないから) (2020年4月11日 15時) (レス) id: 6f9d963a04 (このIDを非表示/違反報告)
みつき - �い蘯里討�たいですが、�，�一番読みたいです！更新頑張って下さい！応援しております。 (2020年3月21日 21時) (レス) id: 1489a42d36 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 全部読みたいですが…�，任�願いします。更新楽しみにしています (2020年3月20日 12時) (レス) id: e2c5fada44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいす
| 作成日時：2020年3月13日 14時
