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｢＿＿え、鬼の情報はすでに手に入れてらっしゃるんです？｣
｢(茶屋に到着するのが)早すぎたからな、聞いて回っていた｣
｢えっ、そうだったんですか！ごめんなさい到着が遅れてしまって…｣
｢…別に気にしてない(からお前も気にするな)｣
彼の名前は冨岡義勇さん。なんと水柱らしい。
それを知った時にはめちゃめちゃびっくりして目をかっ開いたら『なんだこいつ』みたいな顔でガン見されたのを私は一生忘れない。
そんな顔すんなよなんか言ってよ…
彼と話していて感じたのは、いろいろ言葉が足りなすぎること。何となく言いたいことを察することは出来たが、そういうのが得意じゃない人からしたら話すのが億劫になるんじゃなかろうか。
よく言えば寡黙、悪く言えば口下手。
そんな彼との会話は思いのほか盛り上がった。嬉しそうな気を放っているし楽しんでくれてるようで何よりである。
しかしさすがは柱、行動に起こすのが早い。てっきりこれから2人で手分けして情報集めるんかと思ってた私は拍子抜けした。
義勇さんが仕入れた鬼の情報。
鬼の標的になっているのは少女、しかも黒髪なのだという。
｢ふぅむ…完全に私の容姿と一致しますね。どうします、私囮になりましょうか？｣
｢……それではお前が危ないだろう｣
｢あ〜なんと言いますか…私稀血の中でも特に濃い稀血でして…なろうと思わなくとも自然と鬼がよってくるので｣
慣れてるのでお気になさらず、と苦笑すれば不服そうな顔で頷かれた。なにがお気に召さないのかはちょっとわからない。まあ初対面だし、事細かにわかるわけないか。
それから町をぼちぼち歩きながら立てた作戦。夜道に私が1人で歩いている時に鬼が出てきたところで義勇さんがバサァと斬る…まぁよくある戦術だ。
よく鬼が出現する、と言われている場所に着いた頃にはもうとっぷりと夜が更けていて、鬼の一件があったからか人が激減した。
じゃあここからは作戦通りに、といって義勇さんと別れる。彼が完全に姿を隠したところで、私は事前に確認した道をゆっくり歩いた。
ここの空気は澱んでいる。まるでここだけが取り残されたような、いい気分には慣れない気をひしひしと感じる。
あまり長居したくはないなと思っている時だった。電流が走るように空気が凍りつく。ぞわりと身の毛がよだつのを感じた。
振り向けば涎を垂らした鬼。思わずニヤリと笑った。
＿＿かかった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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りりこ(プロフ) - 作者さんチョコヴァン知ってそうだなと思った今日この頃 (2020年5月12日 20時) (
レス) id: d964a10e7b (このIDを非表示/違反報告)
Rain242 - 剣じゃなくて刀では？細かいところ突っついてすみません。とても面白いです！ (2020年5月5日 2時) (レス) id: b25bc8c008 (このIDを非表示/違反報告)
genkiippai0708n(プロフ) - 最終選別は確かきりやではないはず。(きりやは変換がないから) (2020年4月11日 15時) (レス) id: 6f9d963a04 (このIDを非表示/違反報告)
みつき - �い蘯里討�たいですが、�，�一番読みたいです！更新頑張って下さい！応援しております。 (2020年3月21日 21時) (レス) id: 1489a42d36 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 全部読みたいですが…�，任�願いします。更新楽しみにしています (2020年3月20日 12時) (レス) id: e2c5fada44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいす
| 作成日時：2020年3月13日 14時
