候補38人目 ページ4
現在学園長室は混沌とした空気が漂っていた。
招集された数名の教師たちと、部屋の主であるディア・クロウリー。
そしてそこへ招かれたナイトレイブンカレッジの紅一点の監督生と____
「グリムくんはまだしも、なんでスペードくんとトラッポラくんがここにいるんでしょうかねぇ!!!?!?!!?!?」
「ふなっうるさ!」
「ちょ、唾飛んできたんですけど学園長きたない」
「声でかすぎだろ」
「なあ僕の耳ついてるよな…飛んでってないよな……」
「耳が飛んでくことってあるん?」
「ねーよ」
「だいたいいつも声デカすぎなんだゾ」
「お邪魔しますよォッッッ(声真似)」
「すごいなエース、本物そっくりだぞ」
「バカ似てて草」
「えっあの、話聞いてます?」
エース・トラッポラにデュース・スペード、グリム。
前者2人は監督生であるAのマブダチというやつであり、常に行動を共にしている言わばソウルメイト(爆笑)みたいなものである。グリムはAとニコイチで在学を許されているモンスター。
この場に収集したのはAだけのはずだったのに、予期せぬ人物(しかもトップクラスのトラブルメーカー)が共にいることに、学園長は目を回した。
そしていつも通りではあるがコイツら全く話を聞かない。
彼らの会話はテンポがよく聞いていて楽しいものではあるが、話の流れがジェットコースターばりに早いのですぐ話が脱線する。
そのせいで彼らのペースに呑まれてしまうことを学園長は日頃のなんかアレで実感していた。
会話をブツ切るように口を挟めば、なにか問題でも?というような顔でデュースが答えた。
「大事なAの家族が決まるんです、僕達がいて当然だ」
「オレらには立ち会う義務がある」
「子分をちゃんと幸せにしてくれる奴を見極めに来たんだゾ」
「は?私のこと大好きかよ愛した」
「監督生さんガチ勢がここに………」
出会ってまだ1年も経たないというのにこの結束力に学園長はちょっとウルッときた。
なんてったってNRCは名門校ではあるが問題児の楽園(笑うところ)で結束力の「ぽ」の字もないので。いやそもそも「結束力」の中にぽの字なんて入ってすらいないが。
つまりそういうことだ、おわかりだね(圧)
身一つでこの世界にやってきたAにとって、これまでこの2人と1匹は支えだったに違いない。
同席を許可した学園長は、全員を座らせるようすすめて、おほんとひとつ咳払いをした。
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aoba(プロフ) - 頑張ってくださいなー (4月29日 17時) (レス) @page8 id: 3b0cbb6b0c (このIDを非表示/違反報告)
エレナ(プロフ) - キャラたちの発言のぶっ飛び具合が大好きですw監督生ちゃんの無自覚に周りへダメージを与えていくスタイルも面白くて大好きですwお体に気をつけてくださいね。更新楽しみにしてます✨ (4月23日 7時) (レス) @page8 id: 177e5dcdc9 (このIDを非表示/違反報告)
茉(プロフ) - 前作から大ファンだったので大声で叫びながら街中を練り歩きたいくらい嬉しいです!!!!!ほんとに更新楽しみにしてます🫶🏻🫶🏻お身体に気をつけて頑張ってください!!!!! (10月26日 19時) (レス) id: a367909639 (このIDを非表示/違反報告)
ききょう(プロフ) - きゃ〜!!待ってました!待ってました! (10月24日 7時) (レス) @page8 id: d729b1bcac (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 続編きちゃ〜!!!!! (10月9日 18時) (レス) id: c205622261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2023年10月7日 21時