合宿所 胡蝶

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お次は

白鳥沢学園バレーボール部

の皆さんですね…、



『(牛島…若利くん。久しいですね…)』



まぁ、今はただの従業員とお客様

深追いされることもないでしょう。


と、願いたい…！切実に！！





『ようこそ、合宿所 胡蝶 ヘ

はじめまして。
皆様のお世話をさせていただきます、胡蝶しのぶと申します。』


他の方と同じ様に微笑んで迎えますと、


牛島「…お前、あの胡蝶か」

『(…出ましたね…！牛島くん)』


案の定、牛島くんが反応してしまったようです。



『えぇ、胡蝶です。お久しぶりです、牛島くん。』


天童「あれれぇ〜、若利くんの知り合い〜？」


牛島「あぁ…、中学の時の…
『お話を遮ってしまって申し訳ありませんが。』」


『早く体育館に急いだ方が宜しいかと。
他の高校の方はもう練習を始めていると思いますので。』


瀬見「そうなのか？！早くしよう！」

白布「…そうですね。行くぞ五色」

五色「あ!はい！！」

天童「若利くん、行くよ〜」

牛島「……あぁ。」



ごめんなさいね、牛島くん。



牛島「……嗚呼、そうだ。

胡蝶は元気にしているか？」



宿の方へ向かっていた足を止め、

振り向いたかと思うと



貴方は私の痛いところをついてくる。

昔から変わっていない―――――。



息がヒュッと鳴る音が聞こえた。





“胡蝶”というのは私ではない。
多分、というか十中八九、“あの人”だ。







私は

その質問には答えられない。



だから

答えることなく





ずっと張り付けた笑顔をしていた。

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