合宿所 胡蝶

○番外編．壱 ページ20

事は参加校が全部集まり、合宿が始まった一時間後に起きた。




西谷「龍…、虎…!俺は、気づいてしまった…！！」

田中「どうしたんだ、ノヤッさん!!」

山本「師匠!!しっかりして下さい!!」



休憩時間に唐突に頭を抱えた西谷を、バカトリオの残りの二人が懸命に心配していた。



菅原「大地〜、あいつら何やってんの？」

澤村「…知らん、あんま見んなよ。」

縁下「…了解です。」



周りは、心配しつつ

烏野の連中が揃ってスルーしてるということは
どうせ大した問題でもないんだろうな。
と、解釈して各々バレーの練習に励んでいた。





田中「ノヤッさん…！ゆっくりでいい、何がわかった
のか教えてくれ…！！」




まるで病人に言うことを
至って真面目に西谷に言っていたので

黒尾や木兎は体育館の隅で笑い転げており、
それを赤葦が蔑んだような目で見下ろしている。





西谷「…あぁ、」




西谷も西谷でそんな二人のことなどお構いなしに神妙な顔つきで話し始めた。





西谷「……この旅館の…、胡蝶さんっているだろ
う…、」


山本「お、おう、いるな…」



田中「……ノヤッさん、まさか…！」




深呼吸を一つ、

話し始めた西谷の動揺は、
山本や田中にも伝染していく




西谷「あぁ…、龍、虎…、俺はどうしたらいいん
だ…！




潔子さんという御方がありながら…、俺は胡蝶さ
んのことも押し始めてしまっている……！！！」






西谷のこの発言は、何故かシンとなった体育館の中に、やけに大きく響き渡った。





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作者(番外編をいきなりねじ込んできてしまってすみません💦！！
どうしても書いてみたかったんです、
多分次に続きます！、ご自愛ください！！)

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