合宿所 胡蝶

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『ありがとうございます、
お怪我はございませんか？

前方不注意で、申し訳ありませんでした…、』





私を支えてくださった方を見上げ、そう聞くと





？「大丈夫です。…こちらこそすみません」




『そうですか、良かったです！
えぇと、烏野高校の月島様でございますよね？』




自分よりも
遥かに高い位置にある顔を見上げながら問うと、





月島「…ハイ、あの、敬語はいりません。
先輩なんですよね？チビ…日向から聞きまし
た。」



少し気を使われたようです。




『いえいえ、大切なお客様ですから…』






こうして会話をしていると、改めて月島くんが身長が高いことを思い知ります。



身長差がやばいです。





そして月島くんは、また転ばれたら後味が悪いからと

布団を運ぶのを手伝ってくれました。




月島「……っていうか、こんなに布団抱えてどうしたん
ですか？」




月島くんが、スマートに私の抱えていた布団を奪って


うわ、なんでこんな重いものを…

と、顔を顰めながら聞かれました。



『今夜皆様がお眠りになられる部屋に、布団を運んでいたのです。

……練習の途中ですよね？
こちらは大丈夫なのでどうぞ戻っていただいても構いませんよ？』



月島「……練習は、僕らの学校は今休憩中なのでご心配
なく。
ここから僕達の部屋って…、すごく遠いいじゃな
いですか。しかも全員分って……」





うわ、



月島くんの、貴女馬鹿なんですカ？



という視線が痛い…！！









『(いけると思ったんだけどなぁ……)』









月島くんの


運動部の男子にしては少し細い、


それでも私よりも力強い腕を眺めながら









しみじみと思ってしまいました。

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