かけがえのない仲間とシェアハウス☆☆ ５

４ 涙 ページ45

ｓｉｄｅ 智

o「あっ…」


リビングから扉を開けようとした瞬間
いきなり扉が開いた。


m「あれ？リーダー？」

n「部屋戻るんですか？」

m「今からご飯作るけど
今日はカレーでいい？」

n「デザートには今日スタッフの人からもらった
プリンがありますよ」

m「ナイスタイミングじゃん」

n「で、なにこの重い空気」


扉を開けたのは末っ子たちだった。

この重い空気を察した。
二人は、おいらと翔くんの顔を見る。


n「なに？喧嘩？」

m「…なにかあった？」


その気遣ってくれる気持ちが痛い。

冷たいやつだと開き直って
なんてことを相葉ちゃんに
言ってしまったのだろう？

あんなこと言ってしまった自分が憎い。


a「わかるわけないでしょっ！！」


ぐるぐる自己嫌悪に陥ってる時に
後ろから聞こえたら怒りを含んだ声に
振り返る。


a「わかるわけないじゃん
エスパーじゃないんだもん
リーダーの気持ちなんてわかるわけないでしょ！」

n「ちょっと、相葉さん」

a「黙っててよ、俺はリーダーと話してるの！」

「「状況報告よろ」」

s「お前らこんな状況なのに軽いな」

a「言葉で伝えてくんないとわかんないよ！
俺バカだから、知らない間に傷つけてたかも
でも、言ってよ！！15年以上も一緒に
やってきたんだよ！！バカみたいなことも
やってきたんだよ、なんでそんなこと言うの？
リーダーのことわかりたいよ…
俺リーダーのこと大好きだから」


摑みかかる勢いで涙を流しながら
怒鳴る、相葉ちゃんに目を細める。

なんて眩しいんだ。
こんなこんな感情を剥き出して
生きる人がいるなんて…

ごめんね
ごめん…おいら、憧れて嫉妬して最低だ。

君のようになりたかった。
いつからか、憧れてたんだ。


o「ごめんなさい…ごめん
ごめんね、ほんとにごめん｣

n「さて、答え合わせしましょうか？」

m「まぁね、相葉くんは気持ちを伝えたんだし
次はリーダーの番だよ」

s「そうだよ、泣かないでよ
滅多に泣かないあなたが泣くたびに
俺たちは嬉しくなるんだから」

o「…泣いてる？」

n「ほら、立ち話も飽きたでしょ
座りましょう、せっかくなんでニノちゃんが
コーヒー入れてあげますよ」

a「…ごめんねぇー！！！りーだーー！」

m「ほら、相葉くんは鼻かんで
汚いから」

o「泣いてんだ…おいら」


目から自然と流れる涙に
また感動を覚え、なんだか悩んでいたこと
バカみたいに思えて、笑みがこぼれる。


o「ふふっ、大好きだよみんな」






end

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