後悔 ページ29
ｓｉｄｅ 智
o「お弁当の中身なんだろ？」
最近ワクワクとすることがなかった。
和がお弁当を作ってくれた、その事実だけで
こんなにこの時間が嬉しいものになるなんて
知らなかった。
おいらは弁当箱と鞄を持って、食堂に向かった。
いつもは食堂なんかでご飯を食べたりなんかしない。
でも…今日は気分が違った。
いつも、非常階段に腰を下ろして、おにぎりの一つでも食べて、教室に戻るのだが…
今日は気分が良かったからか、食堂に向かった。
その行為が、後々、後悔することをおいらは知らなかった。
弁当箱を見つめながら、歩く。
俯きながら歩いていたせいか、視線の中に尖ったおいらにはまるでわからない趣味の靴が目に入る。
o「…」
ゆっくりと顔を上げてみる。
おいらの中の警報が鳴り響く。
逃げろ逃げろと…
だが、逃げて何になる。
今日のアイツは機嫌がいいから、何もしてこないかもしれない。
「おい…てめぇ
てめぇみたいな、貧乏人がここにきてんじゃねぇーよ。
食事が不味くなるだろ！」
あぁ、やっぱり…
そんな淡い期待は想像しないほうがいい。
o「…」
慌てて、回れ右をして食堂から出て行こうとしたが…
遅かった。
m「んっ？
なんだ、貧乏人のくせに良いもん持ってるじゃねぇーか」
松本潤はおいらより高い身長を生かして、後ろから、おいらが抱えていた弁当箱を無理やり取る。
o「あっ！！
かえして！！」
m「…ふーん」
何かを納得するように、ニヤリと笑った松本潤は…
m「あーあー！
滑っちまった」
弁当箱を床に落とした。
クサイ芝居はまるで、ワザとと言いたいかのように、おいらを見る。
o「くっ…」
おいらは、怒りでいっぱいだったけど、たった少しの理性で持ちこたえ、下に落ちた和の作ったと思われる、美味しそうなマフィンを急いで床に膝をついて拾い集める。
o「…」
悔しくて悔しくて堪らなかった。
何もできない、おいらが惨めで、朝早くから作ってくれた和に申し訳なくて、黙って…
まるで、跪くように惨めにマフィンを拾い集める事しか出来なかった。
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ヒヨコ(プロフ) - 菁華さん» ふふふ、意外に相葉ちゃんの秘密は前の方にあったりするんですよ。まぁ、これからいい感じに進めれたらいいなぁと思いつつ、更新を頑張っていきます！応援お願いします！ (2015年8月31日 22時) (
レス) id: fd92f14237 (このIDを非表示/違反報告)
菁華 - 秘密…気になります！更新、ありがとうございます!!頑張って下さい♪ (2015年8月31日 22時) (レス) id: ed0bac2ef9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 菁華さん» はい！そのペースで書かせてもらいます。楽しみに待っていただけるようにこれからも頑張りますね。 (2015年8月29日 23時) (レス) id: fd92f14237 (このIDを非表示/違反報告)
菁華 - はい！頑張って下さい！無理せず、書きやすいペースで…。いつでも楽しみにしています!! (2015年8月20日 16時) (レス) id: ed0bac2ef9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 菁華さん» 智くんは皆のアイドルですからね…てか、ニノちゃんの活躍が最近ないですよね…皆さんが平等に活躍出来るように頑張りますよ！！ (2015年8月19日 16時) (レス) id: fd92f14237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコ | 作成日時：2014年12月14日 23時
