▼49約束、しよう ページ10
Bunichi.H side.
そんなことだろうと、思っていた
きっと、そうなるとわかっていた
流星を避けてるかもしれない、と知って
やっぱり、と思った。
福井が辞めてから、
Aはきっと、怖さに震えているんだと、思った
でもそれは、Aに越したことじゃない。
そう、誰もが
失うことを、恐れてる
大事な仲間を。
きっとこれだけは
どれだけ繕っても
戻ってこない
それが、この世界なんや
『……避けてる、ていうか
怖くて…。』
涙交じりに言うA
隣で正門も鼻をすする
「……A」
口を開いた俺の方へ
ゆっくりと顔を上げるその子の目には
綺麗な、雫がたまっていた
「俺かて、いつ辞めるかわからへん。
正門もや。明日かもしらんし、今日かもしらん。
やけどな、それが、当たり前やねん。この世界は。
辞めたかったら辞める。
それを、わかってもらいたい。
それをわかったうえで、
………また、俺らのとこに
顔出してくれへんかな」
言い終わった頃には
彼女の顔は涙でぼろぼろで。
『………』
それでも何も言わない彼女。
そらそうやわな。
やって、この前まで中学生やったんやもんな
まだ、不安が消えないに決まってる
「……A。ひとつ、俺と約束しよう」
「あ、正門もやるか？」
正門は、泣き笑いで“はい”と小指を突き出した
「俺は、Aから離れんから。
辞めたりせんから。
……やからAも、
俺から、俺らから、離れんといてください」
正門「…………俺も、辞める気は、さらさらないし、
Aにも、その、離れんといてほしいし、
俺も、約束するから。
その、やから、Aが抱えとる悩みとか
全部、吐き出してほしい。
まだ、頼りないかもしれへんし、
信用してないかもしらんけど
それでも、頼られるような奴らになるから。
やから、一緒に、頑張ろう？」
二人でAに向かって小指を突き出す
『………うん、ありがとう、！』
片方ずつの小指を
俺らの小指にからめるA。
この子は、俺たちで
守っていくと決めた
四月のはじまり。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1930人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lime(プロフ) - 私もずっと不安でした、でも作者さんの言葉を見てコンサートに行くことはできない私でも何が出来ることを考えて前を向いて頑張りたいと思います！！ (2018年3月24日 12時) (
レス) id: 1005e42da6 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - あの、すみません、誰がいなくなっちゃったんですか？私、騒動のこと全然知らなくて…でも関ジュ担としては知りたいんです！教えてくれませんか？ (2018年3月22日 23時) (レス) id: ad22359b56 (このIDを非表示/違反報告)
赤ジャス民(プロフ) - 私も早く関ジュに帰ってきて、8人でステージに立っている姿が見たいです！そして、早くfanky8が公式のグループになってデビューしてくれることを願ってます！とりあえず、帰ってきたときは、いつでも笑顔で"おかえり"と言えるようにしておきます！ (2018年3月22日 22時) (レス) id: 99c7512579 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 私もおんなじ気持ちです。いつか彼が私たちの前に戻ってきてくれたときに、笑顔で“ただいま”って、言ってくれて、私たちの前で8人で歌ってくれる。そんな日を私も心のそこから待ち望んでいます。 (2018年3月22日 22時) (レス) id: 2adbe21db0 (このIDを非表示/違反報告)
Red S(プロフ) - 作者さんの、思うありがとうの意味を聞いて、すっごく心にしみました！ほんとに、その通りだなと思いました！これからも頑張ってください！ (2018年2月10日 16時) (レス) id: 574a581655 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MaKoto | 作成日時：2017年7月23日 9時
