▽32ともだちに ページ32
you side.
‟俺、先行っとくな。Aは落ち着くまでここにおり”
そういって向こうへ歩いて行ったこうちゃん。
正直まだ、信じられてなくて。
でもこうちゃんの涙見たら、あぁ、本当なんだって。
こんなものなの、ジャニーズって。
だれだれがグループ脱退、とか小耳にはさんだことはあった。
でも、こんなにもあっけないなんて。
きっと、入るのより辞める方が簡単だ。
それでも、入るのより辞める方が勇気がいる。
こうちゃんは、その勇気を振り絞って
私に言ってくれた
泣いている場合じゃない。
あと少しの間、私にできるサポートを精一杯やるしかない。
「…A、。」
思いがけない声が聞こえた。
『流星、くん』
はじめて、名前を呼んでくれた流星くんは
私の顔を見た瞬間、すごく切なそうな顔を浮かべた。
その顔は、
Dream Catcherを歌ってる時の
あの顔と一緒で。
そっか
流星くんも、私と同じだ
さっき、あの曲を偉そうに説明してた自分が
馬鹿みたいに思えてきた。
『どうしたん、？』
「……盗み聞き、するつもりやなかってんけど、
その…………」
さっきの、聞いてもうた
『…どこから？』
「…Aの、ここに、来る前のはなし、とか
福井くん、が辞めること、とか」
あぁ、聞かれてた。
もっと、嫌われちゃうかなぁ
気力が残っていない顔で流星くんに笑いかけた。
「いままで、変な態度とって、ごめん」
『え？』
「A、のこと全然わかってへんかった。
Aも、僕と同じやった。
たくさん、１人で我慢して、誰にも言えなくて
逃げることしかできひんくって。」
びっくりした。初めてだった。
そこまでも、一緒なのか、と
「それでも、Aはもう逃げてない。
進み始めてる。やから僕も、進みだそうかな、って」
頭をかきながら言う流星くんは、
私と同い年の、新高校一年生で。
「いろいろ、ひどいことしたと思うけど、
それでも、許してくれるなら、
友達に、なりたいです」
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senaaaaaa - 個人的な話なんですけど、広島出身なのでリアル感あってめっちゃリアルに感じます笑 (2022年8月5日 20時) (
レス) @page1 id: 1a55999e79 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - 10初対面のこうちゃんのなんですけど「みんなの万能調味料こと塩麹よりも向井康二｣ですよ！！ (2019年7月8日 16時) (レス) id: cd7843d5f7 (このIDを非表示/違反報告)
☆*:.｡. 大橋 嶺雪.｡.:*☆ - 私、この作品好きなので、更新頑張ってください！ (2017年7月4日 12時) (レス) id: 29b09aaa10 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。こうちゃんに主人公ちゃんの隠してる事を話してるのを誰が聞いてるのか？気になります。 (2017年6月29日 6時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
CHIHARU(プロフ) - 初めてこの小説を読みました。更新楽しみにしてます。 (2017年6月23日 22時) (レス) id: d7a73f492c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MaKoto | 作成日時：2017年4月23日 17時
