▽18ひこうきぐも ページ18
you side.
頭を上げて、大橋の方を向くと
可愛い顔には似ても似つかない
しわを眉間に寄せて難しい顔をしていた。
『どうしたん』
大橋「…A、」
大橋が口を開いた瞬間、
「Aちゃん！」
背の小さい男の子たちが私によって来た。
『はい、どうしたん？』
その子たちに目線を合わせるようにしゃがむと、
真ん中にいた子が口を開いた。
川北「僕、川北翔です！あの、ぶんいちくんに
風雅がなんか頼まれてて…」
『ふうがくん？ってどの子かな？』
まるで迷子の子を扱うようになってしまうのは、
この子たちが可愛いからでしょうか。
私の問いに、みんな一斉に後ろを向く。
見えたのは、一番後ろに隠れている例のふうがくん。
『ふうがくん、どうしたん？』
風雅「あの、ぶんいちくんが、今日は疲れたやろうから
帰っていいよって」
そういうと、ふうがくんは一枚の紙を私にくれた。
『てか、なんで自分で言わんのん…(笑)』
１人で呟きながら紙を開くと
≪関西ジャニーズJr.連絡網≫
と書いてあった。
そこには、携帯の電話番号、ＬＩＮＥＩＤ、家の電話番号、
全部書いてあった。
『文一くん、これ貰っていいんですか』
文「……いいもなにも、追加してもらわんと
こ、まるよね〜」
康「でた、文一くんの人見知り。再発動や。
A、許したって」
向井…康二くんがにこっと笑ったとき、
あぁ、頑張ろうと思えた。
ここで、頑張ってみよう、と。
正「A、家まで送ろうか？」
『ううん、たぶん大丈夫。今日は携帯持ってるし』
正「そっか。じゃあ、気ぃ付けてな」
城ホールの重たい扉を押す。
それを待っていたかのように鳴り出した携帯。
≪実家≫
の文字に先ほどまで感じていた
幸せな心は
一瞬で消え失せた。
やっぱり、私が変わることは、
無理なのかもしれない。
鳴り続ける携帯をポケットで無視したまま
空を見上げた。
空には、飛行機雲が
途切れていた。
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senaaaaaa - 個人的な話なんですけど、広島出身なのでリアル感あってめっちゃリアルに感じます笑 (2022年8月5日 20時) (
レス) @page1 id: 1a55999e79 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - 10初対面のこうちゃんのなんですけど「みんなの万能調味料こと塩麹よりも向井康二｣ですよ！！ (2019年7月8日 16時) (レス) id: cd7843d5f7 (このIDを非表示/違反報告)
☆*:.｡. 大橋 嶺雪.｡.:*☆ - 私、この作品好きなので、更新頑張ってください！ (2017年7月4日 12時) (レス) id: 29b09aaa10 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。こうちゃんに主人公ちゃんの隠してる事を話してるのを誰が聞いてるのか？気になります。 (2017年6月29日 6時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
CHIHARU(プロフ) - 初めてこの小説を読みました。更新楽しみにしてます。 (2017年6月23日 22時) (レス) id: d7a73f492c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MaKoto | 作成日時：2017年4月23日 17時
