▽13最年長からの言葉 ページ13
you side．
どぅーさんが大西くんを追いかけて行って、
ホールは静まり返っていた。
名前…呼ばんといてって言われたな
何て呼べばいいんじゃろう
正直、自惚れてた。
ちょんちょん、とズボンの裾を引っ張られているのが分かった。
大晴「…だいじょぶ。たぶん大丈夫やからね」
たいちゃんの大丈夫、には少し助けられたけど
それでもまだ、私は複雑な気持ちのままだった。
浜中「Aちゃん。」
『………はい』
声のする方を向けば、さっきどぅーさんに指示していた人で。
浜中「浜中文一です。ごめんな、流星が失礼な態度とって。」
『いえ…、私も悪かったと思います』
下を向くと、「んー、そうやなぁ」
思っていたものと違う答えが返ってきた。
浜中「……でも、Aちゃんが悪いというより、
こんな登場の仕方をさせたジャニーさんが悪いよなぁ」
1人で頷きながら言う浜中くんは、私を慰めてくれているのか、
追い込んでいるのか、わからなかった。
浜中「俺はな、昨日ジャニーさんから電話で聞いててん、Aちゃんのこと。
最初聞いたときは、流星と全く一緒の反応やった。
え、なんで。マネージャーはもうおるやん、いらんやん、って。」
室「文一くん、それちょっと…」
浜中「…俺は流星の肩を持つわけでも、Aちゃんを
慰めるわけでもないんやけど。
たぶん、ここにいるジュニアの中に、必ず、俺や
流星みたいに、なんでやねん、って思っとる奴、絶対おる。
それでも、俺は。
少なくとも俺は。今日、いま、Aちゃんに任せようと
腹をくくったから。
まだ、流星みたいにAちゃんを心から歓迎してへん奴らを
変えてくれへん？
心から、Aちゃんについていく、そう思えるように
頑張ってほしい。以上、最年長からの言葉でした」
自然と拍手が響いていた。
涙でいっぱいの目で天井を見上げた。
泣いてはいけない、と思った。
泣いたら、やっぱり女だから。とかって言われるかもしれない。
今、私がやるべきことは
浜中くんが言った通り、頑張ること。
浜中「あ、あと文一くん、でええから」
『ありがとうございます…、文一くん』
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1350人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
senaaaaaa - 個人的な話なんですけど、広島出身なのでリアル感あってめっちゃリアルに感じます笑 (2022年8月5日 20時) (
レス) @page1 id: 1a55999e79 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - 10初対面のこうちゃんのなんですけど「みんなの万能調味料こと塩麹よりも向井康二｣ですよ！！ (2019年7月8日 16時) (レス) id: cd7843d5f7 (このIDを非表示/違反報告)
☆*:.｡. 大橋 嶺雪.｡.:*☆ - 私、この作品好きなので、更新頑張ってください！ (2017年7月4日 12時) (レス) id: 29b09aaa10 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。こうちゃんに主人公ちゃんの隠してる事を話してるのを誰が聞いてるのか？気になります。 (2017年6月29日 6時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
CHIHARU(プロフ) - 初めてこの小説を読みました。更新楽しみにしてます。 (2017年6月23日 22時) (レス) id: d7a73f492c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MaKoto | 作成日時：2017年4月23日 17時
