３６嫌い、の影に隠れた君の姿は ページ9
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せっかくやし、二人で話したらええやん
と言う言葉と共に二人が席を立って数分。
テーブルの一番遠いところに座って
腕を組んでいるマサカドくんは
いかにも不服そうな顔でこちらを見ている。
”セイヤくんが言わんかったらお前なんかと二人きりにならんわ”
みたいな声が聞こえてきそうだ。
重たい空気を壊したのは、マサカドくんだった。
「モンスターの過去なんか知って、どうすんの。
……飛べもせんのに、どうやって探すねん。
ただの人間のくせに」
冷たい声に、泣きそうになる。
どうして。
震える声を支えるように拳を握った。
『どうしてそんなに、私を嫌うんですか』
私の問いに、彼は眉をひそめた。
そんな顔されたら、私が悪者みたいじゃないか。
「俺はお前が嫌いなんじゃない。
……許せないだけだ」
みんなが気に入ってはるから、ヒントをあげる。
そう言うマサカドくんは人差し指を立てた。
「いち、俺はみんなと同じじゃない。
に、俺は翼や瞳のコントロールが下手。
さん、俺はお前が憎い」
ヒント、というには抽象的すぎる三つに
今度は私が眉をひそめる方だった。
「なんでわからんかなぁ、最終ヒントやで。
……俺は12年前にモンスターになった」
12年前。
頭の中を、ありえない考えが支配する。
いや、ありえないわけではなかったんだ。
モンスターと出会って話を聞いて、
”あの子”が食べられていないことにほっとした。
どこかで生きていると思った。
それでもまさか。
そんなこと、想像できるわけないだろう。
『マサカドくんの下の名前って』
思い起こせば、彼は今まで下の名前を明かさなかった。
他のみんなも彼を絶対に”マサカド”と呼んでいた。
だから何の疑問も持たなかったんだ。
『よしのり……くん、？』
一か八か。
私が名前を呼んだ彼は眉をひそめたまま笑った。
「やっと思い出した？……久しぶり、A」
12年前、姿を消して、名前さえも町から消された
私の幼馴染。
『なんで』
なんでわからなかったんだろう。
そりゃ、私は彼を名字で呼んだことはなかったし
名前しか知らなかったけれど。
『なんでモンスターになってるの』
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MaKoto（埃）(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます。なかったことには絶対したくないし、やっぱり６人を追っていきたい気持ちが自分にもあるので、夢の中だけでも６人を描いていきたいです。もっともっとおもしろいものを書くのでそのときはまた読んでください！ (2月27日 12時) (
レス) id: 7941e71030 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - お疲れ様でした。完結ありがとうございます、彼がずっと大好きで、これからも大好きです。まだ受け入れられないし、私の中では6人でAぇ!groupとしか考えられなくて…。なのでこれからも6人の物語が読みたいです。MaKotoさんの書くお話が大好きです。楽しみにしています (2月27日 11時) (レス) @page40 id: 8e0d3b7125 (このIDを非表示/違反報告)
み - 初めて読みましたが泣ける。生まれ変わってまた6人が会える日が来ると願います。更新楽しみにしてます (12月21日 15時) (レス) id: 6eca363505 (このIDを非表示/違反報告)
もんびちぇ - 更新ありがとうございます🙌🏻小島くんも佐野くんも悲しいです😢これからも更新頑張ってください💪🏻🔥 (8月9日 12時) (レス) @page33 id: 33203d08f7 (このIDを非表示/違反報告)
もんびちぇ - 更新ありがとございます😭😭😭小島くん悲しいです😭これからも更新楽しみにしてます！更新ファイトですっ！！！！！！ (5月15日 9時) (レス) @page31 id: dc37ea6a32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MaKoto | 作成日時：2022年3月26日 11時
