２９彼らが向けるそれは愛なのか ページ2
遠くを見つめるタイセーくんの瞳に、
当時の女の子が映っているのだとすぐにわかった。
愛おしそうに目を向ける姿は、
人間の時のことを教えてくれたコジケンとよく似ていた。
それほど彼らに愛されている人たちを想像したけど、
見当もつかなかった。
「タイセー、次お前やって」
リビングに、セイヤくんの声が響く。
親指でコジケンの部屋の方を指す彼に、二人で首を傾げた。
「コジマが、A以外でも手繋げば町に降りれるか試してんねん。
ちなみに俺はさっきやった」
「マサカドは？マサカドもやったん？」
タイセーくんの質問に、セイヤくんは首を横に振った。
ですよねぇ、といいながらタイセーくんは立ち上がって
セイヤくんの方へ向かう。
「どうでした？久しぶりの明るい町は」
「……どうやろ」
歩いていくタイセーくんに答えたセイヤくんは笑っていたけど、
何故だかその表情に悲しさを感じた。
『セイヤくんは、カラスにならないの？』
二人きりになったリビングで、セイヤくんに聞く。
彼は私の方を向いてまた笑った。
「誰でもなれるもんちゃうねんで、あいつらがおかしいねん」
あ、そうやA とセイヤくんが私の名前を呼ぶ。
「いい機会やし、ちょっとええとこいつれてったるわ」
悪戯少年のように笑う彼の、さきほどの笑顔を思い出す。
悲しそうに見えたそれは、
タイセーくんやコジケンが人を想うような理由と同じ背景があるのかもしれないと
勝手に思いながらて招く彼についていった。
３０君のその色を表す言葉が知りたい→←２８¿ その瞳が見つめてきたもの
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MaKoto（埃）(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます。なかったことには絶対したくないし、やっぱり６人を追っていきたい気持ちが自分にもあるので、夢の中だけでも６人を描いていきたいです。もっともっとおもしろいものを書くのでそのときはまた読んでください！ (2月27日 12時) (
レス) id: 7941e71030 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - お疲れ様でした。完結ありがとうございます、彼がずっと大好きで、これからも大好きです。まだ受け入れられないし、私の中では6人でAぇ!groupとしか考えられなくて…。なのでこれからも6人の物語が読みたいです。MaKotoさんの書くお話が大好きです。楽しみにしています (2月27日 11時) (レス) @page40 id: 8e0d3b7125 (このIDを非表示/違反報告)
み - 初めて読みましたが泣ける。生まれ変わってまた6人が会える日が来ると願います。更新楽しみにしてます (12月21日 15時) (レス) id: 6eca363505 (このIDを非表示/違反報告)
もんびちぇ - 更新ありがとうございます🙌🏻小島くんも佐野くんも悲しいです😢これからも更新頑張ってください💪🏻🔥 (8月9日 12時) (レス) @page33 id: 33203d08f7 (このIDを非表示/違反報告)
もんびちぇ - 更新ありがとございます😭😭😭小島くん悲しいです😭これからも更新楽しみにしてます！更新ファイトですっ！！！！！！ (2023年5月15日 9時) (レス) @page31 id: dc37ea6a32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MaKoto | 作成日時：2022年3月26日 11時
